世界が認めた日本酒 「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に 同時登録のトムヤムクンとの相性は?
HTB北海道ニュース
世界が認めた「日本の酒」。北海道からも喜びの声です。 高砂酒造・廣野徹取締役: 「非常に喜ばしいことだと思っています。」 日本時間の5日朝、ユネスコの政府間委員会は日本酒や焼酎などに代表される「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを決めました。旭川の老舗「高砂酒造」。厳しい寒さが続く気候を生かした「酒造り」で、その伝統を守ってきました。 高砂酒造・廣野取締役: 「寒い中でお酒を仕込む、低い温度で発酵させるというところが、他の地域とはちょっと違った部分かなと。」
創業125年を誇りますが、最近ではアルコール度数の低い「にごり酒」の製造にも力を入れるなど、なじみが薄かった層にも日本酒文化を広げようと取り組んでいます。 客: 「私もそんなに強い方ではないけれど、優しい味の酒だったら飲みます。(にごり酒は)甘酒っぽくて好きです。」 高砂酒造・廣野取締役: 「日本古来の麹菌。これで醸す醸造方法が、世界に認められたのは非常に光栄ですし、日本酒文化を全世界に知っていただくきっかけになれば幸いです。」
立田祥久記者: 「お酒コーナーの壁一面に並ぶ酒、すべて道産酒です。特に、職人が昔ながらの方法で手仕込みしたものが人気なんだそうです。」 北海道の玄関口・新千歳空港の土産物店には、130種類もの道産酒が。道産酒の出荷量は、コロナ禍による落ち込みがあったものの回復傾向にあり、外国人観光客からも人気を集めています。 韓国からの旅行客: 「どれもこれも、飲んだことがない日本酒ばっかりです。日本では、日本酒を手頃な価格で楽しめます。」 シンガポールからの旅行客: 「日本酒は飲みやすいし、いろんな料理と組み合わせられます。(無形文化遺産登録は)日本の文化にとって、大きな成果ですね。」 北海道本舗総合土産店酒担当・小坂澄子さん: 「昔ながらの製法で作られた酒も扱っておりますので、北海道のお酒を是非、全世界の人に飲んでいただきたい。」