【安達祐実さんインタビュー】映画『三日月とネコ』が大人に刺さる!「この3人の、傷を舐め合うような関係も何かいいな」
そんな状態の時ならなおのこと、この映画を観ると少し息が付ける感覚がありますね。 「色んなことが上手くいかないなとか、自分は年相応の生活を送っていないのではないかとか、自分の生活や生き方にどこか後ろめたさを感じていたりする、そんな方にぜひ観て欲しいです。そんなことないよ、それでいいんだよ、と思わせてくれる映画なので。そして単純にネコが可愛いので、誰もが癒されると思います。ちょっと疲れちゃったな、肩こっちゃったなと思っている方たちに、本作で少しでも息をついてもらえたらいいなと思っています」 さて、ネットでは“奇跡の40代だ”と羨望を一身に集めていらっしゃいますが、続々と作品が続いて近年ますます充実していますね。 「今年で43歳になります。未発表のお仕事も含め、今年は盛りだくさんになりそうです。舞台をはじめ、いろんなジャンルで自分を試せるチャンスをいただけているので、仕事の面でも充実しています。プライベートでも子供たちと毎日楽しく暮らしているし、自分もその生活を楽しんでいるので、今とても幸せです。年齢的には疲れやすくなってきたかもしれませんが(笑)、今年はいい疲労を感じられそうな予感がしています」 確かに、まじまじと“奇跡の40代だ~!!”と見つめてしまいましたが、とてもフランクにフラットに、自分の言葉で自分のことを語って下さる姿からは、大人の自信と余裕を感じました。それがとっても自然で、お話しを聞いていると、すごく心地よいんです。 そんな安達さんが演じた灯は、ほんの小さなことで落ち込んだり、でも前向きに頑張ったり、恋に臆病になったり、とっても等身大。だからまるで自分のことのように、灯が幸せになれるように、灯が思うように生きられるように、灯が居心地のよい生活を手に出来るようにと、祈るように見つめてしまうのです。 灯と灯を囲む人々それぞれの生き方や選択、彼らの関係性に、自分を彼らの輪の中に滑り込ませて一緒に幸せを胸一杯に吸い込めるような、そんな映画『三日月とネコ』。是非劇場で、その優しさを味わってください。