【安達祐実さんインタビュー】映画『三日月とネコ』が大人に刺さる!「この3人の、傷を舐め合うような関係も何かいいな」
現場の3人も“ふわふわ”っとした空気でした
倉科さん、渡邊さんと過ごした現場の雰囲気は、どんな感じでしたか。物語同様、3世代の俳優が集まったわけですが、どんな話をされましたか。 「作品そのままというか、なんか“ふわふわ”っとした、(作品と)まんまの空気でした(笑)。特には3人で恋愛話を語り合ったわけでもなく……結婚願望くらいについては少しだけ話したかな。やっぱりネコの話が多かったですね。というのも倉科さんがネコを飼ってらして、ちょうど私がネコを迎えるタイミングだったんです。これまでは仕事的にも動物は飼えないと思っていましたが、知人が飼えなくなってしまったネコを迎え入れる準備をしていて。倉科さんに色んなアドバイスを受けながら準備ができて、とても助かりました。初めてのネコのお迎えも、1人で頑張る感じではなく、すごく心強かったですね」
現在、安達さん自身のネコの居る暮らしは、どうですか? 「あまり人に慣れてくれなくて少し凶暴と聞いていたのですが、迎え入れてみたら、ものすごい甘えん坊のお爺ちゃんでした(笑)。自分がこんなにもネコに癒されるのかと驚くくらい癒されています。返事をするわけもないのに、“どうしたの? 腰が痛いの?”とか、話しかけたりして(笑)。性格もあるでしょうが、うちの子は本当にベタベタですね。家に帰って手を洗ってうがいをして、ちょっとソファーに座ろうとした瞬間、もう上に乗ってきてゴロゴロいいながら、“1日待ってたんだから撫でろ!”みたいな空気を出してきます。それが、ホントに可愛いんですよね」 いきなり話は変わりますが、本作にも何となく描かれているように、なぜか満たされなかったり、無性に寂しくなったり、焦りを覚えたりすることって、安達さんもありますか? 「あります、あります。さほど私はネガティブ思考ではないのですが、それでも落ち込む時があって。そういう時は、自分が焦っている原因が何なのか、割とじっくり考え込むタイプです。考えているうちに時とともに過ぎ去っていくこともあれば、考えても状況が変わらないこともある。そんな時は、ちょっと満月のせいにしてみたり(笑)。ただ、まったく別のちょっとした嬉しいことがあったりすると、それでパッと心が晴れたりすることもあるんですよね。だから考え込んでも状況が変わらないときは、自分の周りの別のことに意識を向けてみると、自然に気持ちがそっちへ行って、やり過ごせたりしています」