英インターナショナルＳでGI4勝目を飾った直後のシティオブトロイ（撮影・沢田康文）

今年の英ダービーなどGⅠを4勝しているシティオブトロイ（愛＝A・オブライエン、牡3）が来春からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬生活に入ることが先日、所有するクールモアグループから発表された。 2018年米3冠馬ジャスティファイを父に持つ米ケンタッキー州産馬で通算7戦6勝。前走の英GⅠインターナショナルS（芝2050メートル）では先手を奪うと日本から遠征したドゥレッツァなどを寄せ付けず、2分4秒32の時計でシーザスターズが保持していたコースレコードを更新した。 IFHA（国際競馬統括機関連盟）が発表するワールドベストレースホースランキングでは、レーティング127ポンドを獲得し、今年の欧州現役最強馬となっている（全体の首位はドバイワールドCを8馬身半差で勝ったローレルリバーで128ポンド）。11月2日に米デルマー競馬場で行われるブリーダーズCクラシック（GⅠ、ダ2000メートル）がラストランとなる。 初のダート戦に備え、9月20日には英サウスウェル競馬場のオールウエザーコースで実戦形式のギャロップを行った。A・オブライエン調教師は自身が手掛けた最高の馬と語っている。引退後はジャスティファイの後継として人気を集めそうだ。（在仏競馬記者）