リーダーこそ「自分にやさしく」...食生活の人間関係への影響、休み上手の4法則を知る
機嫌のいいリーダーのもとではメンバーも機嫌がよくなる
ある研究では、100人のリーダーを1週間にわたって、オンとオフの切り替えについて調査しています。仕事のあと、ちゃんとオンからオフへ切り替えることができていたリーダーは、翌朝、疲れがとれていました。 オンとオフの切り替えができていたリーダーは、翌朝、「自分はリーダーだ」という気概が強まっていたのです。「よし、今日もリーダーとして頑張るぞ」という気持ちが強く、その日はメンバーの目からみても、そのリーダーは活躍していました。 大事なポイントは、休み上手なリーダーはリーダーの自覚が強いということです。 逆に、仕事が終わったあとも仕事のことを心配していたリーダーは、その翌日、「自分はリーダーだ」という気概も弱く、その日は、周りの目からみてもリーダーとしてのパフォーマンスが落ちていました。 別の研究では、仕事のあとの休みを楽しんでいたリーダーほど、翌朝も機嫌がよいことがわかりました。 さらに、面白いことにご機嫌なリーダーのもとでは、その日、メンバーも機嫌がよくなっていたのです。リーダーのポジティブな感情がメンバーへと伝染したのです。 その結果、ご機嫌なメンバーは仕事がはかどり、かつ、創造性も増していました。 これらのデータから言えることは、今晩、みなさんがしっかり休息できるかどうかが、明日のリーダーシップを左右するということです。 新田さんは、休みの最中に仕事をすることが熱心なリーダーの証拠、と思っていたところがありました。これからは、自分が率先して休みをとるロールモデルになる必要がある、と考えるようになりました。 若杉忠弘(グロービス経営大学院教授)