おわら風の盆 惜しまれ閉幕 3日間で13万人
「越中八尾おわら風の盆」は3日、最終日を迎え、富山市八尾町中心部には名残を惜しむような三味線と胡弓の音色が響き渡り、観光客らが「おわら情緒」を堪能した。 【写真】石畳の通りをあでやかに舞う踊り手=2日、富山市八尾町諏訪町 おわら風の盆行事運営委員会によると、3日は約4万人が訪れ、3日間の人出は約13万人となった。 午後7時ごろからおわらを継承する11町で町流しや輪踊りが始まり、ぼんぼりで照らされた「坂のまち」を担い手がゆっくりと進んだ。男性は勇壮な男踊り、女性はたおやかな女踊りを披露した。 上新町では、昭和40年代前半に始まった伝統の「大輪踊り」を繰り広げ、観光客が共に踊って思い出を作った。踊り手の堀鉄心さん(14)は「心地よい疲労感。皆さんの前でびしっと決められて良かった」と話した。