子どもにはどちらがいい?宿題、部活なし。自立重視、日本と違う米国夏休み
ソーシャルメディア上の夏の風物詩
この時期になると、たとえば子だくさんのお母さんが子どもの世話で電池切れとなり、「思わず昼間からビールをプシュッと開けちゃいましたけど、それが何か?」的投稿がソーシャルメディアを賑わし、人気を博したりします。 つい最近も、新学期がすでに始まったアラバマ州在住のお母さんが、「ついに子どもが学校に戻ってくれる!」とばかり、バックパックを背負ってうなだれる子どもたちの前で、ワイン片手にプールでくつろぐ投稿が、多くの共感コメントとともに共有され話題になっていました。米国の「新学年度あるある」、いまやソーシャルメディア上の風物詩です。 働く親ならば、学校がない間の子どもの預け先が大問題。春先から必死の夏休み対策が始まります。娘のクラスでも、「サマーキャンプどこにする? うちはここを考えているんだけど」というテキストが3月初めには飛び交い始めました。 ちなみに、ここでいうサマーキャンプとは夏季に子どもを預けるプログラムのことで、大自然の中にテントを張る、あの「キャンプ」ではありません。娘は昨年初めて参加したサマーキャンプの初日、「テントもなかったし、お泊まりじゃないし」とプンプン怒って帰ってきました。通っていたプリスクールの近くの公園にテントを張って泊まると思ったみたいです。
サマーキャンプ選びでへとへと?
日帰り型のサマーキャンプは、アート系やサイエンス系、パフォーマンス系、スポーツ系など実に様々なテーマが設定されています。主催するのもYMCAや教会などのNPOや民間など多種多様、数え切れないほどあるため、候補を絞るだけでもひと苦労です。 最終的には予算や子どもの好きなもの、親が子どもにぜひ挑戦させたいものなどに合わせて選ぶわけですが、人気のあるものは、雪が降っている時期からキャンセル待ちになるほど。ですから場合によっては、バケーションの計画を立てるよりもずっと前から、サマーキャンプの予定を入れざるを得なかったりします。 それに、たとえばニューヨーク市周辺では、週5日午後3時までで週500ドル以上が当たり前ですから、午後6時まで延長して…なんてやっていると、1カ月で3000ドル近くはかかります。実際、夏の間はひたすら子どものサマーキャンプ代を稼いでいる状態という人も多いのです。