【40代社長・健康法と時間割】山登りやランニングで負の要素をデトックス/マネックスグループ・マネックス証券 清明祐子さん
会社のトップとして重責を担う「社長」。多忙な中、どう体を整えているのだろう。組織を率いる清明祐子さんから見えてきたのは、体だけでなく、メンタルのケアに気を配る姿だった。
超多忙な経営トップの健康法が知りたい!
社長、体のために何してますか? 「山登りやランニングで、負の要素をデトックス!」 清明(せいめい)祐子さん(マネックスグループ・マネックス証券) ◆1977年生まれ。2001年京都大学経済学部卒業後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行、’06年MKSパートナーズに転じ、’09年にマネックス・ハンブレクト(’17年マネックス証券と統合)入社。’11年マネックス・ハンブレクト株式会社代表取締役社長に就任。’19年、マネックス証券株式会社代表取締役社長に。’23年6月よりマネックスグループ取締役兼代表執行役社長CEOに就任
一方、休日の夜はドラマ鑑賞でリラックス。 「とりだめしておいた恋愛ドラマなんかを一気に観て泣いて(笑)。いいストレス発散になっています」
地下鉄から私鉄まで、沿線ランで路線を制覇
証券会社の社長に、弱冠41歳で大抜擢された清明祐子さん。男性優位な業界で、さぞ苦労の多いことだろう…と思いきや、なんとも晴れやかなこの表情。夏は山登り、秋からはランニング、さらに一年を通してゴルフを楽しむという、超アクティブなプライベートを送っている。 「平日はたいてい18時には退社します。土日はメールのチェックはしますが、会社には来ないですね。むしろ山登りやマラソン大会で地方に行っていることが多くて」 心がけているのは「オン・オフをはっきりさせること」と言う。 「若い頃は、結果を出そうとがむしゃらに働いていました。でも上の立場になると、すぐに解決できない問題も多々あって、ずっと引きずっているとメンタルをやられるな、と。それで、走ったり山に登ったりするようになりました。負のエネルギーを外に発散すれば気も晴れて、次の日を新しい気持ちで迎えることができる。一度悩みを忘れることで、仕事もいい回転になっていくんです」 マラソン大会の中止が相次いだコロナ禍には、鉄道の路線に沿って走る“沿線ラン”をエンジョイ。 「山手線ランをしたら止まらなくなって、次に東京メトロ9路線、都営地下鉄4路線を制覇して、東急線、京王線も。あと小田急江ノ島線が残っているくらいですね」 お酒も好きで、ゴール地点で飲むビールも楽しみのひとつ。 「飲みニケーションも積極的に。金融の仕事は、人が何に興味があって、どんなことを考えているのかを知ることがとても大事なので、飲んで話をする中でヒントを得ることも多いんです。健康になれて、頭もリフレッシュできて、仕事に役立つ。こんないいことはないですね」 一方、登山では、百名山の登頂を目指す本格派。 「山って、山頂に立たないと全体像が見えなかったり、ゴールかと思ったらまだ先があったり。何か人生と通じるところがあって、面白いんですよね。何より山の上で食べるカップラーメンが、めちゃめちゃおいしいんです(笑)」 日焼け必至な趣味ばかり。お肌のケアはどうしているのだろう。 「日焼け止めは塗りますが、最低限のことしかしてなくて。幸い肌が強いおかげで、今のところトラブルはありません。美容も興味はありますが、過度に気にせず、楽で、清潔であればいいかなと思っています」 唯一のこだわりが、シャネルのスキンケア商品。大学時代から使い続けているのだとか。 「イドゥラ ビューティというラインで、化粧水からファンデーションまでそろえています。保湿力が高くて、私の乾燥肌に合っているよう。いちいち変えるのが面倒くさいというのもありますが、やっぱり長年使っている安心感があります」 その笑顔は、内側から発せられるエネルギーで輝いている。 「社長がしかめっ面でいるより、笑顔で生き生きとしているほうが社員も楽しいだろうと思うんです。そのためにも仕事一色でなく、プライベートを充実させ、心身ともに健康でいることを心がけたいです」