自民県連は「事実上の自主投票」と決めたのに…現職出陣式に森山幹事長が出席「案内があった。一生懸命に応援」 自民市議は「組織として支援しない」〈鹿児島市長選〉
17日告示された鹿児島市長選に立候補した現職・下鶴隆央氏の出陣式に、自民党の森山裕幹事長が出席した。党県連は事実上の自主投票としているが、県連会長も務める森山幹事長が表に出たことで、自民支持層などの投票行動に影響を与える可能性がある。 【併せて読みたい】自民県連、鹿児島市長選に候補擁立も推薦もせず 1955年の結党以来初、事実上の自主投票へ 現職評価で割れる市議団
森山幹事長は取材に「(下鶴氏側から)案内があり出席した。デジタル対応や少子化対策などの実績を評価している。一生懸命に応援したい」と話した。 党県連は市長選で独自候補擁立や推薦をせず、事実上の自主投票となっている。市議などによると、下鶴氏側から党市議団に推薦の打診があったが、賛否が割れて内諾しなかったため、推薦願は出されなかった。 出陣式には森山幹事長のほかにも自民の国会議員、県議、市議の姿があった。自民党市議団の一人は「森山幹事長らに賛同する人は一定数いるだろうが、組織としての支援はしない。影響の程度は分からない」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島