「ソニック」最新作もう一人の主人公・シャドウの過去が垣間見える入プレ、エピソード0収録の特別コミックを少しだけ紹介!
日本生まれの世界的ゲームから生まれた「ソニック」シリーズの第3弾『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』が、いよいよ12月27日(金)より劇場公開。宇宙からやってきた超音速で走る青いハリネズミ、ソニックの活躍が3度繰り広げられる。 【画像を見る】日本限定の入場者特典!映画で語られざる前日譚を描いた”エピソード0”が数量限定で配布 30年以上にわたり愛されているゲームと同様、この映画版シリーズも世界的なヒットを飛ばしてきた。2020年公開の『ソニック・ザ・ムービー』はコロナ禍にもかかわらず3億ドルの世界興収を上げ、続く2022年公開の『ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ』は4億ドル越えを達成。今回の新作も早くも世界を熱狂させており、『ライオンキング:ムファサ』(公開中)を押さえ全米No.1大ヒットスタート、さらに、アメリカのレビュー集積、集計サイトであるロッテントマトをはじめとした評価サイトでも批評家&観客ともに高評価を獲得している。 ■渋谷を舞台に、悲しい過去を持つシャドウに迫る最新作 そんな大人気シリーズの最新作となる『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』の最大の見どころを挙げるとすれば、それはゲーム版の大人気キャラクター、シャドウの初登場だ。そもそもシャドウは、ドリームキャストのゲームソフトとして2001年に発売された「ソニックアドベンチャー2」で初登場。「ソニックアドベンチャー2」は、記念すべきシリーズ10本目の作品で、ファンからもシリーズ屈指の名作として高い人気を誇っている。 シャドウは、最高機密兵器として恐れられている究極生命体で、軍の施設に保管されている。その姿はソニックと瓜二つであり、このことから、ゲーム内でソニックはシャドウと間違われ軍に捕らえられてしまった。ミステリアスなバックボーン、ニヒリスティックな性格、そしてシリーズの主人公ソニックと同じくハリネズミのキャラクターであることなどから、ソニックをも上回るほど大人気キャラクターに成長。満を持しての劇場版登場となる。 『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』では、そんなシャドウの破壊的な性格からソニックと対決することに。ソニックが陽ならば、シャドウは陰のヒーロー。キアヌ・リーブスがこの声を務めていることも、重要なキャラクターであることの表われと言えるだろう。 となると、やはりシャドウの過去が気になるところだが、そのオリジンを描いた特別漫画冊子の劇場での配布が決定!シャドウを主人公にした月刊コロコロコミック連載の「漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」の作者、今田ユウキによる2作品が収められている。ひとつは完全描き下ろしで、映画につながる「ソニック×シャドウ TOKYO MISSION -Episode 0-」。東京、渋谷で繰り広げられるバトルの発端を描いた作品だ。 そしてもう一つは「漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」の冒頭の抜粋。ここではコミック版のシャドウの誕生の秘密や、彼と少女マリアの交流が描かれている。マリアは、劇場版最新作にも登場するキャラクター。映画版とこのコミック版では設定が少々異なるが、シャドウとマリアが強い絆で結ばれていたことは共通している。絶望に囚われているシャドウにとって唯一の希望だったマリア。彼女を失ってしまった時、シャドウの破壊的な性格は歯止めが利かなくなるのだ。 劇場版ではマリアとの悲しい別れが描かれており、シャドウがどのようにして人類を恨む復讐の鬼となったかがよく分かる。怒りがもたらすパワーは絶大で、ソニックと仲間たちが束になってかかっても叶わない。この怒りの根源を知る上でもコミック版はおさえておきたいし、なによりこちらには映画にはないマリアの名言が収められている。映画を楽しんだあとに読むと、より深くキャラクターを理解できる仕様。この特別冊子は上映劇場で配布されるが、数に限りがあるので早めの鑑賞をオススメしたい。 ■復讐に燃えるシャドウと、仲間と共に戦うソニック さて、映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』についてもう少し触れておこう。先に述べたように、シャドウの人間への復讐心は激しく、我らが主人公ソニックも苦戦を免れない。しかし、ソニックには良き仲間がいる。前作で相棒となったキツネのテイルスに加え、前作で戦ったハリモグラのナックルズも本作では親友となっている。また、ドーナツが大好きな保安官トムやその妻マディという人間の親友とは、前2作を経て家族のような関係を築いた。そんな彼らの絆のストーリーも本作の大きな見どころだ。 また、前2作の悪役であるマッドサイエンティスト、ドクター・ロボトニックも再登場。ジム・キャリーが演じるこのヴィランは今回もクレイジーで、ソニックと手を組んだり、裏切ったりを繰り返す。信頼のおけないキャラクターではあるが、悪党には悪党なりの絆もある。それを描いている点がシリーズの新味。本作を観れば、ソニックやシャドウほどとは言わないまでも、ロボトニックを好きになるかもしれない!? もちろん、シリーズ特有の超音速アクションは健在だ。陸から空へ、さらに大気圏をも突き抜けるソニックとシャドウの対決は、目を奪うというにふさわしいスペクタクル。東京の大通りを凄まじいスピードで駆け抜ける見せ場もある。2024年最後のスリリングでエモいハイパー・エンタテインメントを見逃すな! 文/有馬楽
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