「ドライシンドローム」知ってる?肌、口、目、鼻も…“ドライマウス”口臭強く…誤嚥性肺炎の危険性も
保湿剤はヒアルロン酸やセラミド、グリセリンが含まれるものが有効。
唇の「カサカサ」は通常のリップの上からワセリンを塗ると、水分の蒸発をかなり防げるそうです。 対策してもかゆみや赤みの症状が出て悪化した場合は、病院に相談してほしいということです。
■口の中が乾くと、口臭が強く…
乾燥のトラブルは肌にだけではありません。 40代: 「のども乾くし、マスクはするようにしている。こまめに水分補給したり、飴を口の中に入れたりしてなるべく乾燥させないようにはしている」 唾液が減って、口の中が乾燥する「ドライマウス」。こちらも秋や冬に増えるそうです。 県歯科医師会・中島崇樹広報部長: 「お口の中がねばねばする、舌がひりひりする、口臭が強くなったという方はドライマウスの可能性。空気の乾燥した秋や冬に多く見られると思う。(夏に比べ)水分摂取量も減ってきて口が乾きやすくなるのもあるかもしれません」
口の中が乾くと、唾液で増殖が抑えられていた細菌が増加。口臭が強くなる他、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 また、細菌が肺に入って「誤嚥性肺炎」を引き起こすケースも。
■「ドライマウス」対策は
歯科医の中島崇樹さんに対策を聞きました。 県歯科医師会・中島崇樹広報部長: 「唾液の分泌を増やす方法としては、口をよく動かすことが大事。家でできるとしたら、かみ応えのあるガムやグミをかんだりすることを生活に取り入れていただくのが良い」 分泌を促す「唾液腺」のマッサージもおすすめ。 県歯科医師会・中島崇樹広報部長: 「耳の下、あごの付け根のところですね。3本から4本指で押さえていただいて、軽く押していく」 5回ほど繰り返す―。
県歯科医師会・中島崇樹広報部長: 「舌下腺と顎下腺はあごの下にあるので、親指をあてて、前の方に押す」
歯科医院で処方が受けられるスプレーやジェルも潤いを保つのに効果的です。 朝起きて、口の中がカラカラという人は寝ている間、口呼吸になっているかもしれません。 今は口が開くのを防ぐ専用のテープもあります。 県歯科医師会・中島崇樹広報部長: 「仰向けで寝ていると下あごが下がるんですよね。そうすると、口が必然的に開くので(テープに加えて)横向きになって寝ていただくことで、予防できるかもしれない。今年は雨も少ないですし、乾燥も強い感じがある。今後しばらくは気を付けていただかないといけない」