結婚を予定している20代後半の彼女の年収は300万円です。女性のなかでは高いほうなのでしょうか?
結婚を考えるにあたり、パートナーの収入をどの程度重視するかはカップルによって異なります。 共働きが一般的になっている現代では、家庭全体の経済的な安定や、生活水準を維持するうえでパートナーの年収が気になる方も少なくないでしょう。 本記事では、年齢別の平均給与や結婚相手に求める収入に関するアンケート調査などをもとに、年収300万円の女性の収入がどのような位置にあるのかを見ていきます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年齢別女性の平均給与
国税庁が実施している、令和5年の「民間給与実態統計調査結果」によると、20~59歳の女性の年齢別平均給与は図表1の通りです。
出典:国税庁「民間給与実態統計調査結果」に基づいて筆者が作成 20代後半女性の平均給与は353万円ほどであるため、300万円は平均より低めであることが分かります。 ただし、女性の平均給与は20代後半をピークにほぼ横ばいの状態であり、300万円が極端に低いというわけではないでしょう。
女性の年収を気にする男性は44%ほどいる
株式会社関西ブライダル(大阪市)が同社男性会員30名を対象とした、「関西ブライダルアンケート調査2023年」によると、結婚相手の条件として収入額を気にするかという質問に対して、44.4%の男性が「どちらかと言えば気にする」「気にする」と回答しています。 結婚を考える際に、自身の収入で生活を維持することに対して不安を感じる男性も多くいます。なかには、「現時点で自分の収入だけでは妻まで支えるのは厳しい」と感じている方も少なくありません。 同調査の「気にする」「どちらかと言えば気にする」と回答した理由に、「共働きのほうが安心」「フルタイム勤務でなくても、時短や週に数日働いてくれるだけで助かる」とあります。 男性・女性のどちらも、「お金は生活していくうえで必要な項目であり、あればあるほど安心感がある」と考える人は多いでしょう。お金のゆとりは、結婚生活におけるストレス軽減や、将来の不安を和らげる要素となっているのです。 また、結婚後の生活水準を落とさずに、二人で趣味や好きなことを楽しむ余裕を持ちたいという声もあります。 どちらか一方が収入をすべて担う場合には、「節約」を意識した生活が必要になることもあるでしょう。共働きであれば、日々の生活を豊かにしながら互いの趣味などに費やせるため、経済的なゆとりがもたらす安心感は大きいといえます。 ■収入額を気にする男性も高水準を求めているわけではない 関西ブライダルの同調査によると、男性が女性に求める年収額と回答の割合は図表2の通りです。