通算9勝の23歳左腕を侍J開幕投手に抜擢 吉見コーチが期待する勝負強さ「普通の人間じゃできない」【プレミア12】
ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」に出場する日本代表「侍ジャパン」は、13日に名古屋市のバンテリンドームでオーストラリア代表との初戦を迎える。先発マウンドを託されたのは、弱冠23歳、プロ通算9勝の井上温大投手(巨人)。大役を明かした吉見一起投手コーチが、侍の命運を握る試合の先発に抜擢した理由を語った。 【動画】「安打不可能」「狂気だ」 米投球分析家が160km超ストレートより驚いた日本代表投手の一球がスゴイ この日、バンテリンドームでは希望者のみの練習が行われた。井上は清宮幸太郎(日本ハム)、栗原陵矢(ソフトバンク)両内野手とともに参加。マウンドから座らせた捕手に向かって、力強いボールを投げ込んだ。打席にはコーチを立たせ、計測したデータを逐一確認。吉見コーチは「数値と本人の感覚もすごく合っている。自信を持って行かせられる」とうなずいた。 代表初選出の井上は「緊張している?って聞かれるけど、全然緊張していない。逆に実感が湧かなすぎて。実際に試合になったらもう少し緊張すると思います」と笑う。吉見コーチは、先月のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦で、DeNAを5回までパーフェクトに抑えた投球を高く評価しており「負けたら終わりの場面で完璧な投球をするのは、やはり普通の人間じゃできないこと」と絶賛した。 日本の命運を握るとまで言える大事な開幕戦を、若き左腕に任せる理由については「質のいい真っ直ぐを投げられることと度胸。堂々と投げられることが彼の良さ。ストレートをインコースへ平気で投げられる度胸は素晴らしい」と説明。「いい投球をして、先輩たちにプレッシャーをかけてほしい」と期待した。 井上は群馬・前橋商から2019年ドラフト4位で巨人に入団。2022年に1軍デビューし、今季は自己最多の25試合に登板し、8勝5敗、防御率2.76と飛躍の年となった。プロ5年で通算9勝。侍ジャパンでさらなる躍進を目指す。
THE ANSWER編集部