大分自動車道で土砂崩れ、主要道路が陥没…温泉地への大動脈“マヒ” 観光関係者は影響の長期化を懸念
台風10号によって、大分県内の観光地につながる高速道路や主要道路でも通行止めが続くなど、影響の長期化が懸念されています。 【写真を見る】大分自動車道で土砂崩れ、主要道路が陥没…温泉地への大動脈“マヒ” 観光関係者は影響の長期化を懸念 秋の行楽シーズンがスタートした由布市湯布院町。旅行需要が回復し、平日でも多くの観光客でごった返していた湯の坪街道ですがー。 (店の人)「少ないですね。去年と比べたら全然少ないです」「普段より本当に少ない。台風の後からずっと」「別府からも来れないし、少ないですよやっぱり。困るけどどうしようもない」 湯の坪街道自体は被災していないものの、一部の方面からは湯布院へのアクセスがしづらい状況になっています。 大分自動車道は由布岳パーキングエリア付近で大規模な土砂崩れが発生。湯布院インターと日出ジャンクションの間で上下線とも通行止めが続いています。 別府と湯布院を結ぶ県道11号「やまなみハイウェイ」は、狭霧台付近で道路が陥没し、全面通行止めとなっています。 (堤記者)「湯布院へとつながる県道はここで全面通行止めとなっていて、多くの車がUターンして戻っていきます」 (ドライバー)「友人と湯布院にいく予定だった。ちょっと場所を変えて違うところにしようと思う」 大分を代表する観光地、別府と湯布院を結ぶ大動脈が通行できない状態となっていて、観光関係者は影響の長期化を懸念しています。 (由布院温泉観光協会 太田慎太郎協会長)「いろいろな道を探してもらって来てもらう状況が続いているので、ご不便をおかけしている。交通の便のインフラが良くないというのは、お客様の足が遠のく原因にはなると思うので、いち早く復興が進むといいと思う」 一方、別府市の城島高原パークは9月2日まで休園せざるを得ませんでした。 (城島高原パーク・佐藤啓一支配人)「こちらにアクセスする道路自体がかなり大きな被害を受けていて、止む無く休園ということにさせてもらった」 県道11号が城島高原パークを挟んで2か所全面通行止めとなり、アクセスが難しくなっています。
このうち別府市方面の1か所で片側通行が可能となったことから、城島高原パークは9月3日から6日ぶりに営業を再開します。 (城島高原パーク・佐藤啓一支配人)「遊園地の中自体が大きな被害がなかっただけに少し悔しい思いはしていたが、一刻も早く通常の交通網が回復して、いろんなところからぜひお客さんに集まってもらいたい」 ネクスコ西日本や県によりますと、高速道・県道ともに現時点では復旧の見通しは立っていないということです。
大分放送