このままではマズイ…。J1リーグ、前半戦ガッカリだったチーム(3)詰めが甘い…。昨季と同じ、勝てずに残留争い
2024シーズンの明治安田J1リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、昇格組ながら首位をひた走るFC町田ゼルビアや、盤石の強さを見せる鹿島アントラーズなど好調なチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ1リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。(情報は6月26日時点の『transfermarkt』参照)
湘南ベルマーレ 前半戦順位:18位(勝ち点15) 前半戦成績:19試合3勝6分10敗(24得点34失点) 湘南ベルマーレは昨季、シーズン中盤に15試合連続勝利なしを記録し長い期間最下位に沈んでいたが、後半戦巻き返してなんとか15位に滑り込んだ。 今季も第3節から第11節まで勝利がなく、前半戦は18位に沈んだ。苦戦する要因に、ビルドアップがあるだろう。3バックの選手同士の間隔が横に開きすぎており、最終ラインでボールを持った際パスコースが無くなり、相手の前線からの猛プレスに襲われる場面が多く見受けられた。 その上、勝ち点を取りこぼすゲームが多い。第14節の柏レイソル戦では、試合終盤のレッドカードで選手が退場した次のプレーで勝ち越し点を献上し、第19節のFC東京戦では25本のシュートを放ち、そのうち9本が枠内シュートでありながら得点を奪えず敗れた。ミスからそのまま相手の決定機につながる場面も多く、詰めの甘さが目立ってしまっているというのが現状だ。 そんな中でも明るい兆しはある。今季アビスパ福岡から加入したルキアンが7得点と圧巻のプレーを見せ、23歳の福田翔生も6ゴールと絶好調。町野修斗や大橋祐紀が抜けた穴を埋めるほどの活躍を見せている。昨季も後半戦の快進撃で降格圏から脱出したように、湘南は後半戦に強いクラブだ。この2人を中心とした攻撃で浮上を狙っていきたいところである。
フットボールチャンネル