【ハイライト動画あり】早稲田大学、春の早明戦で11年ぶりの勝利。ラグビー関東大学春季交流大会
早明戦の厳しさを予見するかのように、強い雨が降り注ぐ新潟・デンカビッグスワンスタジアム。宿敵との伝統の一戦は、両校力を出し合う好ゲームとなった。 【ハイライト動画】 Aグループ 明治大学 vs. 早稲田大学|早稲田が11年ぶりに春の早明戦で勝利
前半、明治大学がインターセプトからそのまま先制点を奪うも、その後は早稲田大学がスクラムで連続ペナルテーを獲得するなど流れを掴み、3本のトライを返し、21-5とリードして試合を折り返す。
後半に入ると明大の反撃を受け、自陣に攻め込まれる時間帯が多くなり、前半と同様に先に点を許してしまう。それでも明大の追い上げムードに動じることなく、自分たちのペースでゲームを進めた早大。ペナルティゴール1本含む、15点を追加して突き放した。最終スコアを36-26とし、春の対戦では11年ぶりとなる明大からの勝利を奪った。
試合開始からしばらく、雨の影響か両チームボールの落ち着かない時間が続く。そんな中迎えた前半6分、早大の自陣スクラムからSH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)が持ち出し、投げたボールに対して明大のSO(スタンドオフ)萩井が反応。痛恨のインターセプトからトライを奪われてしまった。
先制を許したものの、安定したセットプレーとディフェンスで、徐々にペースを掴んだ早大は18分、敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得する。大きなチャンスの場面でHO(フッカー)佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が突破を図り、一気にゴールラインに迫ると、SH細矢がテンポよく捌いたボールを受け取ったPR(プロップ)杉本安伊朗(スポ2=東京・国学院久我山)がゴール中央をこじ開けた。
コンバージョンを決め、逆転に成功すると、これをきっかけに早大に勢いが生まれる。特に光ったのはチームディフェンス。強力な明大の縦突破に対して、ダブルタックルで対応し、ゲインラインを割らせない。
さらにセットプレーでも終始優勢を保つ。30分には敵陣深くでの明大ボールスクラムでペナルティを奪うと、ラインアウトからモールを形成、力強く押し込みHO佐藤がグランディングした。36分にもLO(ロック)栗田文介(スポ3=愛知・千種)が得点を加え、21-5とリードを保って前半を終えた。