DeNA・梶原昂希、代打で二塁打!勝ち越し呼ん打 5球ファウルで粘った8球目「最高の形をつくれてよかった」
(日本生命セ・パ交流戦、DeNA3―1オリックス、1回戦、DeNA1勝、4日、横浜)思考はシンプルだ。「三振かヒットでいい」。DeNA・梶原昂希外野手(24)は割り切って打席に立ち、勝ち越し劇の起点となった。1-1の七回先頭で代打で登場し、左翼フェンス直撃の二塁打。「最高の形をつくれてよかった」と安堵(あんど)した。 5球ファウルで粘った末の8球目だった。外角のスライダーに泳がされながら右手一本で飛ばし、そこから決勝のホームを踏んだ。2-1の八回1死一、三塁では追い込まれてから泥臭く二ゴロを転がし、貴重な3点目を挙げた。 今季は開幕の先発メンバーに名を連ねたが、3打席連続の空振り三振。いずれも低めのチェンジアップにバットが空を切った。4月下旬から約1カ月にわたり2軍で汗にまみれ「三振を怖がると持ち味が消える」と自身を見つめ直した。 ソフトバンクの柳田をほうふつさせる力強いスイングが長所で「ハマのギータ」の異名を持つ。ローボールヒッターと自負しており、2軍では最も後ろ寄りだった打席の立ち位置を約2足分、前寄りに変え、低めのコンタクト率の改善を図った。 三浦監督は「タイミングを外されても、あそこまで持っていく力がある」と代打での打席を評価。リーグ4位浮上に貢献した梶原は「ファームで課題と向き合い、いい感覚が染みついている」と手応えをにじませた。(鈴木智紘) ■梶原 昂希(かじわら・こうき) 1999(平成11)年9月19日生まれ、24歳。大分県出身。大分雄城台高から神奈川大を経て2022年ドラフト6位でDeNA入団。同年は2リーグ制(50年)以降の新人では初となるデビュー戦で本塁打を含む4安打をマーク。昨季はイースタン・リーグ優秀選手賞に輝いた。今季14試合で打率・269、0本塁打、3打点。通算41試合で打率・245、1本塁打、7打点(4日現在)。189センチ、85キロ。右投げ左打ち。独身。年俸750万円。背番号58。