「歯科衛生士」の給料は高いの!?平均年収を教えてください。
歯科衛生士は、歯や口腔(こうくう)の健康を保つために、むし歯や歯周病の予防のための処置や診療補助、指導などを行う専門職です。食事を楽しんだり、会話を楽しんだりするために口の健康を保つことは非常に重要で、生活の質にも大きくかかわるでしょう。 本記事では、歯科衛生士の平均年収や今後の見通しについて、また年収を上げるための方法について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
歯科衛生士の平均年収は?
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、歯科衛生士の給与は企業規模が10人以上の場合で28万2700円、それに加えて年間賞与などが43万2300円です。この結果を基に年収を計算すると382万4700円となります。 国税庁の「令和4年度民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じた給与所得者の平均給与は457万6000円でした。また男女別の場合、男性が563万3000円、女性が313万7000円です。 この結果を見ると、全体の平均年収と男性の平均年収とを比べると歯科衛生士の年収は低い可能性がありますが、女性の場合では平均年収よりも高い可能性があります。 一方で、歯や口の健康が全身の健康につながるという調査結果も多数挙がっているため、歯科衛生士の業務は今後も需要が高い職業だと考えられます。ほかにも、口腔(こうくう)のことに関しての高い専門性を持っていることや、高齢化に伴い口腔(こうくう)衛生の需要増加なども理由として挙げられます。
給与を上げるための方法
歯科衛生士の給与を上げるための方法としては、以下の3点が挙げられます。 1・対応できる業務を増やす 2・資格をとってスキルアップする 3・今より好待遇の職場へ転職する それぞれについて解説します。 1・対応できる業務を増やす 歯科衛生士としての主な業務に加えて、事務作業を覚えたり、役職に就き新人教育を行ったりすることで給与が上がる可能性があります。 また業務での経験を生かし、セミナーなどの講師として活躍する方法もあります。職場に、より貢献できる人材であることをアピールしていくことが大切です。 2・資格を取得してスキルアップする 経験を積み、さらに専門性の高い認定歯科衛生士などの資格を取得することで、待遇がよくなることが期待できます。また、待遇だけでなく、今までよりも広い範囲の業務ができるようになり、やりがいも増す可能性があります。 3・今より好待遇の職場へ転職する もし、現在の職場で努力を続けても昇給が難しい場合には、より好待遇の職場へ転職するのもひとつです。現在の職場で得た経験やスキルを生かして、転職の際に給与交渉してみるのもよいでしょう。
歯科衛生士の給料は全体の平均年収よりも低い可能性がある
歯科衛生士の給与は、全体や男性の平均年収と比べると低い可能性があることが分かりました。一方で、女性の場合には平均年収よりも高い結果となっていました。資格をとってスキルアップしたり、働き方を変えたりすることで年収を上げられるかもしれません。自分が希望する年収を考え、将来に向けて検討していきましょう。 出典 厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 国税庁 令和4年度民間給与実態統計調査 ―調査結果報告― 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部