「この先10年以上愛されるバイクに」インディアン新型スカウト開発スタッフが語る「主力モデル刷新に込めた思い」
純正アクセサリーの充実化も大きな話題、しかもモデル問わず装着できる!
また、アクセサリーパーツの充実化も新型スカウトシリーズの特徴で、新しいアクセサリーが70種以上、先代からキャリーオーバーされたアクセサリーが30種以上あるという。さらに、どのアクセサリーも新型スカウト全モデルに装着できるよう共用化されている。これは嬉しい。 アクセサリー全体の内訳を見てみると、シートやステップ、ライザーなどライダーのエルゴノミクスに関するものが30種以上、ドライビングランプやグリップヒーターなど快適性を高めるアクセサリーが40種以上と、かなり豊富な設定であるのがうかがえる。 アクセサリーの装着とも関係する点として、新型スカウトシリーズのマフラーに注目してほしい。従来型では上下に2本並ぶサイレンサーを採用していた。確かにそれはカッコいいのだが……新型ではスイングアームと平行に1本出しマフラーとなっている。 その理由を聴くと「スーパー・スカウトに装着したサドルバックを見てもらうとわかる。バッグは左右がシンメトリックで同等の収納サイズになっている。スタイルと積載性という機能を両立するためだ」とのこと。 編集部注:スーパー・スカウトはサドルバッグが標準装備となるが、他モデルでもアクセサリーとして装着できる。
現代のバイクにふさわしい各種電子制御も搭載
最後に電子制御について。ABS、トラクションコントロール、クルーズコントロール、ライディングモードと最新モデルにふさわしい内容が一式搭載され、TFT4インチモニターを備える「リミテッド+テック」の装備を選択すれば、Bluetoothでスマートフォンとの連携機能も活用できる。 冒頭で説明したように、インディアンにとってアンバサダー的な存在がスカウトというモデルだ。スポーティーな走りだけでなく、バイクとともに多様なライフスタイルを過ごすための深化も考慮されている。ハード、ソフトともに長く愛せるプロダクトとして、なるほどこう進化したのか、と思う造り込みなのだ。
インディアン新型スカウトは全5モデル
■スカウト・クラシック ディープフェンダー、ワイヤースポークホイールなどを装備し、その名の通りクラシカルなデザインが特徴。ホイール径はフロント16インチ、リヤ16インチ。エンジンのヘッドカバーはシルバー仕上げ、マフラーはメッキ仕上げとなる。 ■スカウト・ボバー ローダウンサスペンションを採用したボバースタイルのモデルで、ヘッドライトカバー、バーエンドミラーを装備。エンジン、マフラーはマットブラック仕上げとなる。ホイール径はフロント16インチ、リヤ16インチ。 ■スーパー・スカウト サドルバッグ、大型スクリーン、タンデムシートを標準装備。エンジンのヘッドカバーはシルバー仕上げ、エキゾーストパイプはメッキ仕上げ、サイレンサーはブラックとなる。ワイヤースポークのホイールを採用し、ホイール径はフロント16インチ、リヤ16インチ。 ■スポーツ・スカウト ヘッドライトカウル、バーエンドミラーを装備し、いわゆる『クラブスタイル』に仕上げられたモデル。エンジン、マフラーはマットブラック仕上げとなる。ホイール径はフロント19インチ、リヤ16インチ。 ■101スカウト 倒立フォーク、フロントダブルディスクブレーキ、ブレンボ製キャリパー、リザーバータンク付きリヤショックを装備するスポーティなモデル。また、同車のみ専用ECUでエンジン性能が高められている。エンジン、マフラーはマットブラック仕上げ。ホイール径はフロント19インチ、リヤ16インチ。 レポート●松井 勉 写真●インディアンモーターサイクル 編集●上野茂岐
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