履正社は豊中-開明、大阪桐蔭は東-成城の勝者と初戦 夏の高校野球大阪大会組み合わせ
夏の甲子園大会出場をかけた「第106回全国高校野球選手権大阪大会」の組み合わせ抽選が17日、出場チームの主将らが参加してホテルアウィーナ大阪(大阪市天王寺区)で行われ、3回戦までの組み合わせが決まった。7月6日に京セラドーム大阪(同市西区)で開会式が行われ、155チーム(連合チーム含む)による熱戦が始まる。 3回戦までは、府内を北地区(80チーム)と南地区(75チーム)に分けて行われる。選手宣誓は抽選で今宮工科3年、大山現太主将(18)に決まり、「僕はいまケガをしているのですが、野球が当たり前のようにできることは幸せだというような言葉は入れたい」と意気込んだ。 昨夏優勝の履正社は15日に豊中-開明の勝者と対戦。今春の選抜大会に出場した大阪桐蔭は14日に東-成城の勝者とぶつかる。府の春季大会で優勝した大院大高は同日、同志社香里―港の勝者と対戦することが決まった。 4回戦以降の組み合わせ抽選は19日。順調に進めば、決勝は28日午前10時から、大阪シティ信用金庫スタジアム(同市此花区)で行われる。 ◇ 155チームが、たった1枚の大阪代表のキップを争う戦いは今春の選抜大会でベスト8に入った大阪桐蔭が軸になりそうだ。 チームに故障者が出たり、下級生にチャンスを与えたりしたことなども影響して、春季大会は準々決勝で大院大高に逆転負けを喫したが、戦力の層は厚い。センバツでランニング本塁打を放った境亮陽(りょうや)(3年)のほか、徳丸快晴(かいせい)(同)らがそろう打線も強力だ。投手陣は最速154キロ右腕の平嶋桂知(かいち)(同)を中心に速球派を複数擁しており、熱い夏の戦いに備える。 春の大阪を制す旋風を巻き起こした大院大高にも注目したい。プロ注目の好選手、今坂幸暉(ともき)(同)は「3番・遊撃」でチームを引っ張る。エース左腕の前川琉人(同)の負担をいかに少なくするかがカギか。 昨秋3位、春準優勝の興国は49年ぶりの甲子園を目指す。春3位の東海大大阪仰星は打線に力がある。春の4回戦で大院大高に敗れた履正社はノーシードからの戦いとなる。
昨年までは準々決勝前に3度目の抽選を行っていたが、今年は4回戦前の2度目だけ。終盤の戦略が立てやすくなり、戦い方が変わる可能性もありそうだ。