【栗東便り】福永師から川田騎手への指示は…?注目のマーメイドSエーデルブルーメ
開業4カ月目の福永祐一調教師(47)が早くも重賞初制覇の好機を迎えた。 日曜京都のマーメイドS(G3、芝2000メートル、16日)だ。転厩2戦目の管理馬エーデルブルーメ(牝5)は前日最終オッズで1番人気に推されている。 個人的には、やはり川田将雅騎手(38)とのタッグに注目している。昨年3月に騎手としての引退式を迎えた際に、2人とも大泣きして抱き合っていたのも記憶に新しい。 川田騎手&福永厩舎で挑むレースは今回が4戦目となる。過去3戦は2、1、4着。エーデルブルーメの前走で白星を挙げている。 はたして今回、調教師としてレース前に指示を出すのだろうか? 愚問かとも思ったが、今週の栗東トレセンで福永師に聞いてみた。 「お任せやね。(エーデルブルーメの)騎乗経験もあるし、あれだけのジョッキーやから。前回もうまく乗ってくれていた。調教でどうやったかを伝えるぐらいかな」 ほぼ予想した通りの答えだった。かつてJRAだけで2636勝を挙げた名手。かわいがってきた後輩とは心で通じている間柄でもあるのだろう。前走の勝利時には、こんな感想を口にしていた。 「ジョッキーが完璧に乗ってくれました。『こういう競馬をしてほしい』というレースをしてくれましたね。安心して見ていられました」 対する川田騎手も、開業前から「福永祐一厩舎がどういう馬づくりをしていくのか楽しみです」と気にかけてきた。“以心伝心”の2人で挑む初めての重賞。自ら調教の手綱をとった福永師いわく「前回よりもいい状態で使える」と仕上がりも良さそうだ。いきなり大仕事をやってのけるかもしれない。【太田尚樹】