【MLB】 ドジャースが元有望株カルタヤをDFA かつての全体14位有望株 ヘソン獲得に伴う枠空け
日本時間1月4日、ドジャースはテオスカー・ヘルナンデスとの3年契約、さらに韓国球界からポスティングでメジャーを目指していた金慧成(キム・ヘソン)との3年契約を正式発表した。2人との契約によって40人枠に空き枠が必要となり、23歳のマイナーリーグの捕手ディエゴ・カルタヤがDFAを受けた。数年前まで球界屈指の有望株だったカルタヤだったが、ここ2年は不振に苦しんでいた。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ
2018年に16歳でドジャースと契約を結んだカルタヤは、強肩強打の捕手として契約時から高評価を受けていた。2021年にマイナーリーグでフルシーズンデビューを飾ると、Aの31試合で10本塁打、打率.298、OPS1.023と早速その実力を発揮する。翌2022年には20歳ながらAとA+で95試合に出場。22本塁打、打率.254、OPS.892の好成績を残し、さらに評価を上げた。そして2023年の開幕前には「MLBパイプライン」のトップ100プロスペクトで全体14位に入るなど、カルタヤは球界屈指の有望株として知られるようになっていった(その時の全体19位にはパドレスのジャクソン・メリルがいる)。 しかし、2023年にAAで開幕を迎えると、ここからキャリアは暗転。2023年はAAで出場した93試合で19本塁打と持ち味のパワーは発揮しながらも、打率.189、OPS.656と確実性に乏しいという弱点が露呈。続く2024年はAAの46試合でOPS.733と盛り返したが、昇格したAAAでは49試合でOPS.643と再び躓いた。 ドジャースがカルタヤをDFAした理由は、組織内に捕手が十分揃っていたためだ。まず、絶対的正捕手のウィル・スミス、フレーミングの達人として知られるベテラン控え捕手のオースティン・バーンズという捕手2枚看板がいる。さらに40人枠内には、AAAで平均以上の打撃成績を残し、フレーミング・ブロッキングに長けるハンター・フェデュシアがいた。加えて、40人枠にはまだ入っていないが、昨季AAとAAAの114試合でOPS.896をマークしたダルトン・ラッシングという有望株捕手もいる。ここ2年活躍できておらず、代役も多かったカルタヤがDFA候補に選ばれてしまったというわけだ。 とはいえ、カルタヤはまだ23歳。持ち味のパワーと強肩に加え、フレーミング・ブロッキングも改善しており、将来的に捕手に残る可能性は高いとの評価も多い。マイナーオプションも1個残っており、獲得に手を挙げる球団もあるだろう。