なぜ森保監督は賛否起きる久保建英を招集したのか?
パラグアイ代表とのキリンチャレンジカップ2019(9月5日・県立カシマサッカースタジアム)、ミャンマー代表とのカタールワールドカップ・アジア2次予選初戦(同10日・ヤンゴン)に臨む日本代表メンバー23人が30日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 初招集の選手はゼロ。DF長友佑都(ガラタサライ)やDF吉田麻也(サウサンプトン)、MF柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)、FW大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)らの常連組に加えて、前回6月シリーズでフル代表デビューを果たしたMF久保建英(RCDマジョルカ)が招集された。 久保は途中出場で初キャップを獲得した、6月9日のエルサルバドル代表とのキリンチャレンジカップ2019の直後に、FC東京から世界一のビッグクラブ、レアル・マドリードへ電撃移籍。ブラジルで開催されたコパ・アメリカ2019を戦った後にスペインへ渡り、トップチームに帯同したプレシーズンをへて、今月22日に同じラ・リーガ1部のマジョルカへ期限付き移籍した。 新天地でのデビューが期待された、現地時間25日のレアル・ソシエダ戦ではベンチ外だった。実戦出場はレアルのBチーム、レアル・マドリード・カスティージャの一員として先発フル出場した、同14日のクルトゥラル・レオネサとのプレシーズンマッチまでさかのぼる。 東京・文京区のJFAハウス内で記者会見に臨んだ、日本代表を率いる森保一監督は「コンディションに関しては、試合だけで見ると十分ではないかもしれませんが」と前置きしたうえで、引き続き久保を招集した理由をこう説明した。 「6月のキリンチャレンジカップやコパ・アメリカでプレーして、彼自身のプレーのクオリティーが代表選手としての戦力にふさわしいと考えて招集しました。レアル・マドリードでプレシーズンマッチに出ていた様子はチェックしていますし、いま現在もトレーニングをしっかりと積めていると聞いています。少し前の段階では90分間のゲームを経験しているのでコンディション面は問題ないと考え、本人のメンタル面も充実していると確認した上で招集しました」