能登半島地震 一般ボランティア募集開始も活動可能人員は一日80人 寝泊り拠点がない…でも関心持ち続けて【長野】
能登半島地震の発災から3週間余り。石川県では、ようやく24日から、一般ボランティアの募集が始まりました。ただ、定員はごく少数です。 背景には、水道の復旧などの遅れがあります。 2019年、台風19号災害の時もそうでした。発災後、最も人手を要するのは片付け作業です。しかし… ■県社会福祉協議会・山崎博之さん(43) 「いわゆる災害ごみ、災害廃棄物を置く場所がまだスタートしていないんですね、実は。」 「そうなると片付けたものを捨てに行くことが出来ないので。」 そう被災地の現状を話すのは、県社会福祉協議会の山崎博之さん(43)。発災直後から被災地に入りボランティアセンターの立ち上げなどに携わってきました。 ■県社会福祉協議会・山崎博之さん(43) 「4年前の台風19号の時には、例えば長野市の災害ボランティアセンターでも(発災)3週間後と言えば、スタッフが多い時には100人以上の態勢を組んでいたが」「(今回は)5人とかそんな状況なんですよね」 大きな要因は、寝泊りできる拠点が少ないこと。キャンピングカーやトレーラーハウスを活用しているそうです。公的スタッフでさえそんな状況なので… ■県社会福祉協議会・山崎博之さん(43) 「断水なのでトイレがありません、お風呂がありません。泊まる場所もありません。という中で一般の方々が来て何かやらせて下さいと言っても〝生活〟が厳しい状況があったので来ないで下さいと。」 石川県は、受け入れ態勢が整っていないとして一般ボランティアを受け入れていませんでしたが、七尾市・穴水町、志賀町に限って態勢が整ったことから24日から募集を開始しました。 しかし、すでに1万2000人以上の「事前登録」があるのに対して、活動できるのはまだ1日あたりおよそ80人にとどまります。 ■県社会福祉協議会・山崎博之さん(43) 「(まだ多くは)行けないという状況にあるが、必ず来てもらいたいタイミングはあるので、そこまで関心を持ち続けてもらいたい。」