動きも思考も「超速ラグビー」 ラグビー日本代表・ジョーンズHCが4年がかりで挑むスタイルへの第一歩
日本ラグビー協会は21日、上田市菅平高原で20日に始めたラグビー男子日本代表候補選考合宿の練習を公開した。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)の指導の下、社会人や大学生約30人が合宿所「プチ・ホテル ゾンタック」のメイングラウンドで2チームに分かれ、タックルなど基礎的なトレーニングをして汗を流した。 【写真】サウナやプールを備えた日本代表選考合宿の拠点となっているホテル
21日の菅平は、最高気温が4月下旬並みの13・4度。時折霧が出る中、選手たちは桜のエンブレム(紋章)が入った半袖半ズボン姿でグラウンドを駆け、声をかけ合い、体をぶつけた。
9年ぶりに復帰したジョーンズHCが掲げるのは、選手個人やチーム全体の動きと思考を速める「超速ラグビー」だ。8日に菅平を視察した際にも、「思考を速めるため、菅平では頭を使った練習を行いたい」と取材に語ったジョーンズHC。21日の練習では選手のそばを歩き、度々笛を鳴らしてプレーを止め、「今の動きについて近くの3人で30秒以内に話し合って」などと求めた。
ジョーンズHCは練習後の取材に、菅平について「素晴らしいトレーニング施設とサウナがある。ラグビーだけに専念できる、とても適した場所だ」と説明。20日は選手たちが互いを分かり合うためのオリエンテーションから始めたとし、「超速ラグビーのスタイルに4年かけて到達しようと思う」と語った。