ドジャース先発陣窮地 エース右腕グラスノー今季復帰絶望的 右肘捻挫判明 球団専属美人レポーター「復帰可能性かなり低い」
「ブレーブス―ドジャース」(14日、カンバーランド) 右肘腱炎のため、15日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャースのエース、タイラー・グラスノー投手の今季の復帰が絶望的となった。球団専属レポーターでもあるスポーツネットLAのキアステン・ワトソンが自身のXで伝えたところによると、試合前に取材に応じたロバーツ監督が追加検査で同投手の右肘捻挫が判明。「彼の今季の復帰の可能性は『かなり低い』」と記した。 グラスノーは8月11日のパイレーツ戦で7回、98球を投げた後に右肘に異変。17日に予定していた登板を回避し、同16日にILに入った。リハビリ期間中に2度のブルペン投球を行い、復帰の見通しが立ち始めたが、前日13日に予定していた実戦形式の投球練習前のウォームアップ時に右肘に違和感を訴えて投球を中止していた。 グラスノーは16年にパイレーツでメジャーデビューし、18年にトレードでレイズへ。21年8月に右肘靭帯再建手術を受け、昨年5月に本格的に復帰して21先発、自己最多10勝(7敗)、防御率3・53をマークし、完全復活を印象づけた。昨年12月にレイズからトレードでドジャースへ移籍し、同時に5年1億3650万ドル(当時の為替レートで約193億8000万円)で契約を延長した。 メジャー9年目の今季はここまで22試合に登板し、9勝6敗、防御率3・49。開幕投手を務め、前半だけで8勝をマークし、オールスターゲームにも初めて選出された。7月上旬に腰の張りで負傷者リストに入っており、今回がシーズン2度目の離脱だった。今季の投球イニング数は昨季の自己最多120回を上回る134回。けがが多いことでも知られており、終盤の肩肘の状態が心配されていた。 ドジャースの先発陣はグラスノーのほか、ストーンとカーショーも負傷者リスト入りし、復帰のめどは立っていない。柱として期待されていたビューラー、ミラーも精彩を欠いており、計算できるのは、この日先発するフラーティと10日に右肩のけがから復帰したばかりの山本の2人だけ。地区優勝争い、プレーオフに向けて厳しい状況が続いている。