累計会員1000万人を突破する企業も…健康志向の上昇により“必須”となった食事管理アプリのさらなる台頭
■アプリ化で需要拡大「画像解析」の精度アップが食事記録のハードル低下に
スタートから6年後の2014年にアプリ化され、さらに多くの人々に浸透していくことに。 「当初はBtoBサービスとして展開を図りましたが、その後レコーディングダイエットの流行によって、『食事を記録することがダイエット成功につながる』との認識が広がり、利用者が少しずつ増えていきました。そこで個人向けダイエットサポートサービスとしての展開に切り替え、画像解析機能の開発をきっかけにスマホアプリ化が実現しました」 同プリの特徴の一つはメニューのデータベースが10万個以上あること。写真を撮るだけで簡単に記録できる「食事登録機能」は、“毎日記録しなければいけない”というハードルをグッと下げ、ユーザーにとっては実に心強い。いざ登録しようと思った時に「食べたメニューが載っていない」となれば、使い続ける気持ちも半減してしまう。サービスとして、データベースを常に最新に保つことは同社でも注視しているという。 「『食事画像解析機能』の精度をより高めるために、現在も学習、改善を行なっています。重量の解析や見た目が似ている料理の区別など、品質向上の余地はたくさんあるため、常に探究を進めております」 少し前に、柴犬を撮ったら「トースト(6枚切り)」、人の顔を撮ったら「肉まん」と判定されるなど、食事以外の写真が判定される事例がXで話題を集めた。これについて多田さんは、「食事以外の画像解析には元々対応していないため、これは想定外の使い方でした。ただSNS上でユーザーの皆さまが話題にしてくださることは、とてもありがたく思っております」と感想を述べている。
■あすけんの女“未来さん”もモチベーション維持に一役
そして同サービスで忘れてはならないのが、栄養士キャラクターの“未来さん”。毎日記録を続けるユーザーに対して、健康や栄養に関する知識やアドバイスを与えてくれるなど、とても重要な役割を果たしている。この未来さんはサービス開始当初から存在しており、現在は2代目。初代の未来さんはキリッと真面目そうな女性だったが、今の未来さんは20~30代女性をターゲットに、先代よりも可愛らしい雰囲気が強調されている。 「記録お疲れさまでした」「細かく書かなくても“ざっくり”選べばOKです」のような未来さんからのちょっとしたコメントがモチベーションにつながることも。昨年も「あすけんの女(未来さん)にモロヘイヤ食べるように言われた」「あすけんレディ(未来さん)がすすめるモロヘイヤ。調べたら夏のお野菜なのね」など、“モロヘイヤ”が話題になったことも。普段はなじみのない野菜が、未来さんの栄養指導により食べるきっかけになったりもするのだ。ユーザーとの信頼関係を日々築いていき、昨年11月には、未来さんのアクリルスタンドがカプセルトイになって発売された。おなじみの「泣き顔」や「困り顔」などが商品化され、ファンの間でも盛り上がっていた。