16日、ロシアのプーチン大統領との会談に臨む北朝鮮の崔善姫外相（左）と通訳＝モスクワ（ロイター＝共同）

　ロシアのプーチン大統領による北朝鮮訪問の時期に注目が高まっている。金正恩朝鮮労働党総書記が招請し、実現すれば2000年7月以来。当時は金正日総書記が最高指導者で、金正恩体制に移行後は初となる。崔善姫外相のロシア訪問後も日程調整の詳細は明かされていないが、韓国側からは3月のロシア大統領選前に訪朝する可能性を指摘する声もある。 　韓国のシンクタンク、峨山政策研究院の車斗鉉首席研究委員は「ロシア大統領選後は当面の政策課題の整理に追われ、日程調整はかえって難しい」と分析。2月中の電撃的訪朝もあり得るとした。 　19日に帰国した崔氏の訪ロを巡っては、通訳が持つ書類に「宇宙技術分野　参観対象目録」と記されていた点も関心を集めた。書類に「宇宙ロケット研究所　プログレス」の名前も確認された。 　韓国紙の中央日報は研究所が視察先だった可能性を指摘。「宇宙光学生産センター」と推定される文字もあるとし、北朝鮮の偵察衛星カメラの解像度を高めるための技術支援を受けるのも訪ロの目的とみられると報じた。