チュ・ジョンヒョク、明るい性格を松たか子も絶賛!「お褒めの言葉に嬉しくなりました(笑)」
TBSが贈る新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」が2025年1月2日に放送! 松たか子、多部未華子、松坂桃李、星野源、チュ・ジョンヒョクらが出演する同作は、家族の在り方を描く新時代のホームドラマ。 韓国で実力派俳優として知られるチュ・ジョンヒョクは、この度日本ドラマに初挑戦。今回制作発表会見のために再び来日も果たした。登場と同時に「はじめまして、ユンス役を演じたチュ・ジョンヒョクです。よろしくお願いします」と日本語で挨拶した彼に、初めての日本ドラマの感想や、共演者とのエピソードなど、たっぷりと話を聞いた。 日本ドラマ初挑戦にワクワク!好きな映画は「万引き家族」 ――日本のドラマに初挑戦となりますが、オファーを受けた時のお気持ちはいかがでしたか? チュ・ジョンヒョク:このドラマのお話を頂いた時は、本当にワクワクしました。僕は幼い頃から日本の映画やドラマが本当に好きで、(日本のドラマに出演することは)僕のバケットリストの1つでした。 ――特に好きな日本の映画やドラマは何ですか? チュ・ジョンヒョク:是枝裕和監督の「万引き家族」が好きで、「怪物」も最近見ました。李相日監督の「怒り」や犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」も好きです。 ――出演が決まってからは、韓国でどのように事前準備をされましたか? チュ・ジョンヒョク:土井裕泰監督との最初の打ち合わせはオンラインで行ったのですが、とても楽しかったことを覚えています! その時に、ユンスというキャラクターの背景についてたくさんお話してくれました。どのような時代に生まれて、何歳で、どのような価値観を持って生きているのかなど、本当に色々な話を交わしました。 ――台本を読む上で気を付けたことや、日本語のセリフをどのように練習されたのかが気になります。 チュ・ジョンヒョク:僕は1ヶ月ほどかけて日本語の勉強をして、台本もその間に日本語の先生を通じて読み込むようにしました。特に語順などに気を付けながら(日本語に)慣れていこうと努力しました。 1番難しかった日本語は?「ボキャブラリーを増やしたい」 ――特に難しかった日本語はありますか? チュ・ジョンヒョク:日本語というよりアドリブが難しかったです! ――アドリブもされたのですね! チュ・ジョンヒョク:食事をしながら気楽に話すシーンがあって、このようなシーンではとてもアドリブをやりたくなるんですけれど、会話のボキャブラリーがなくて「やばい」「すごい」しか言えませんでした(笑)。 ――発音が本当にお綺麗で、準備期間が1ヶ月とは驚きです。 チュ・ジョンヒョク:ありがとうございます(照れ笑い)。いざ演じるとなると、感情が入るセリフの一言目から盛り上がってしまったり表現を調節することも難しくて、日本語の先生には、不自然に聞こえる部分を一緒にさらっていただきながら準備しました。ただ、それだけ準備をしても、練習したことを忘れそうになる時がありました。韓国ではひたすら音で覚えていたのでいざ演じてみると、「ユンスに入り込もうと心掛けるほうがより自然な演技ができるのでは?」と思うようになりました。これまで身に着けたものにとらわれず、演じる過程で浮かんできたキャラクター像に任せることも大切だと学びました。 ――ユンスというキャラクターは、どのような人物ですか? チュ・ジョンヒョク:ユンスは幼少期を日本で過ごした人物です。釜山で飲食店を営みたいという夢を持っていて、仕事に熱心です。自分の人生、そして人を愛することにおいて責任を持って向き合おうとする人です。 ――実際にユンスを演じながら、ご自身と重なる部分はありましたか? チュ・ジョンヒョク:自分が未来に築く家庭に対する責任感と言いますか家庭を守るために一生懸命働く情熱的な部分は、似ているのかなと思いました。そして、家庭を築くにあたって資本金をしっかり、地盤を固めておこうという考え方もとても共感できました(笑)。 共演者とのエピソードも!「皆さんたくさん褒めてくれました」 ――演技をしながら工夫をしていった部分などはありますか? チュ・ジョンヒョク:ユンスというキャラクターを詰めていく過程で、彼の謎めいた感じも出したいという話もありました。ですので、あえて何か表現を加えるというより、感情が表に出ないように心がけたシーンがいくつかあります。 ――撮影を通して、韓国ドラマとの違いを感じた部分はありますか? チュ・ジョンヒョク:うーん、そうですね国による違いというより、人によって違うのだなと思った部分のほうが大きいです。韓国でも皆さん演出の手法が異なるので。ただ、最も大きな違いは通訳さんが必要だった撮影ということですね(笑)。 ――土井裕泰監督との撮影はいかがでしたか? チュ・ジョンヒョク:監督はとてもウィットに富んだ方で、まるで親しい友人のように気楽に接してくださいました。日本に来てからも美味しいものをたくさんご馳走してくださって、僕はそんな監督をとても頼りにしていました。監督のユーモアセンスがとても好きで、気が合うなと思う部分が多いんですよ。 ――共演者の方々の印象はいかがでしたか? チュ・ジョンヒョク:僕自身も留学経験があるからか、元々別の国の方々と友達になる時にあまり不安を感じないほうで自分からコミュニケーションをとろうと心掛けていたように思います。演技に関しても、僕は都度確認をしたいタイプなので、撮影が始まってからは「周りの方に迷惑をかけていないかな?」という部分を気にしながら質問もたくさんさせていただきました。楽しい気持ちで撮影に臨めましたし、お互いにふざけることもたくさんありました(笑)。 ――多部未華子さんとご一緒の撮影が多かったと思いますが、どのようなお話を交わされましたか? チュ・ジョンヒョク:多部さんとは、お互いの文化を教え合うことが多かったです。振り返ってみると、僕が「これは日本語だとどういう表現になるんですか?」とか、そういった質問をたくさんしていたように思います。「このような言い回しだと、日本の方はどのような気持ちになりますか?」とかそういったお話をたくさんさせていただきました。 ――松たか子さんは、チュ・ジョンヒョクさんの明るさにとても助けられたとおっしゃっていました。ジョンヒョクさんが共演者の方に助けられたと思った瞬間はありますか? チュ・ジョンヒョク:とにかく、皆さんがたくさん褒めてくれました(笑)。「元々日本語を話せる人だと思っていた」と言ってくださって、そんなお褒めの言葉に嬉しくなって活力をもらえました。 日本のファンにメッセージ!「僕の演技をお楽しみに(笑)」 ――撮影を振り返ってみて、好きなシーンや印象に残っているセリフはありますか? チュ・ジョンヒョク:まだ自分のシーンしか見られていないので、そうですねしいて言うなら、改めて自分のシーンを目にするとちょっと恥ずかしかったです(笑)。 ――「スロウトレイン」の魅力を一言で伝えるとしたら? チュ・ジョンヒョク:とても平凡な普通の人々の話で、そういったところが素敵だと感じます。人間が生きていく中で経験するちょっとしたドラマがあって、大きな事件が起こるわけではないけれど、その中にはそれぞれの葛藤があってそういったちょっとした出来事の積み重ねが胸に響く作品です。 ――最後に、ドラマをご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。 チュ・ジョンヒョク:日本のドラマは初めてなのでとてもワクワクしていますし、作品をご覧になる皆さんの感想も気になっています。3人の姉弟が繰り広げる物語もそうですし、僕の演じるユンスにもたくさん期待していただけると嬉しいです。僕の日本語を、楽しみにしていてください! (撮影:朝岡英輔) ■番組概要 新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」 放送日時:2025年1月2日(木)よる9:00 【出演者】 渋谷葉子:松たか子 渋谷都子:多部未華子 渋谷潮:松坂桃李 百目鬼見:星野源 オ・ユンス:チュ・ジョンヒョク 製作著作:TBS 脚本:野木亜紀子 プロデューサー:小牧桜 スーパーバイジングプロデューサー:那須田淳 協力プロデューサー:韓哲、益田千愛 演出:土井裕泰
Kstyle編集部