税金で海外視察 議長がドタキャン”急な公務”で 議会内部からの改善要望受け取らず
■一体何が起きたのか ようやく電話が終わった。 内容を尋ねたところ、議長室からの連絡は、「香原議長に“急な公務”が入ったため、今日は面会できなくなった」というものだった。 要望書が提出できなくなった新開崇司会代表は「3日前にアポイントを取っていたのに直前でドタキャンし、その理由も教えないというのはいかがなものか」と憤った。 ■議長室の見解「面会は確約していない」 議長室に経緯を聞いたところ、「面会することは確約はしていない」という。そもそもの認識に齟齬があると弁明した。 一方で「どういう公務かは公表できない」という。 「約束をしていた日本維新の会には、どういった公務が入ったのか伝えるべきでないか」と聞いてみたが、「内容は公表できない」と繰り返し説明するばかりだった。 ■問題は「詳細を明らかにしない」姿勢だ 今回、どういった公務が入ったのか詳細は分からないが、私は、海外視察の問題は、この「詳細を明らかにしない」姿勢にあると感じている。 海外視察のあり方を見直すためようやく立ち上がったプロジェクトチームについても、2回目の会議から非公開になった。 「どういう意見が出たか」などについても取材に応じないという奇妙な対応が取られている。 県議会議員からも「できる限り公開すべきだ」との声が上がっているにもかかわらず、詳細が明らかにされない。 今回、県議会内部から「改善の要望」が行われようとした。 しかしこれも、明確な理由が明らかにされないまま、直前で消えた。 福岡県議会には、何より「透明性」が求められている。 RKB毎日放送 記者 野島裕輝
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