【解説】台風7号 「吹き返し」通過後にもリスク 片付け作業に潜む危険…防ぐ方法
日テレNEWS
15日朝早く、和歌山県に上陸した台風7号は近畿地方を北上しています。夜遅くには日本海に抜ける見込みですが、台風の通過中、そして、通過した後も注意が必要です。 ●台風“通過後”でも災害リスク ●片付け作業に思わぬ危険 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■被害の状況 通過中・これから到来する地域で注意することは
被害の状況からお伝えします。 和歌山市によると、市内では強風の影響で男女3人がケガをしていて、このうち倒れた外壁の下敷きとなった男性1人が意識不明の重体です。 兵庫県と神戸市によると、兵庫県内では強風にあおられ転倒するなどして男女12人がケガをしました。 停電も相次いでいて、中部電力によると三重県内では、15日午後4時の段階で2万4000戸近くが停電しています。 台風が通過している、これから来るという地域では次のようなことに注意してほしいです。 台風の時は自宅や避難所などで通り過ぎるのを待つのが基本です。暴風雨の中の避難は危険ですから、避難所へ行く場合は早めに、できれば複数人で行くようにしましょう。すでに外が荒れている場合は、今いる家、会社などから出ないことが重要です。 浸水のおそれがある場合は、1階より2階と高い方へ避難してください。山や斜面が近い場合は、その建物内で斜面とは離れた部屋に避難するなどしましょう。 川や用水路などは絶対に見に行かないでください。
■「吹き返し」とは? 通過後にもリスク
台風通過中はもちろんですが、過ぎ去った後も災害のリスクがあるのです。 台風通過後の危険の1つに「吹き返し」があります。 台風接近中に暴風が吹き、台風の目に入り一旦、風がおさまることもあります。しかし、台風が通過した後、それまでとは違う向きから強い風が吹く現象が「吹き返し」です。風が弱まってもしばらくは外に出ず、様子を見ましょう。 続いて注意してほしいのが、「下流」です。 雨がやんでも、川の下流には上流から大量に水が流れてきて、増水がしばらく続くことがあります。川や用水路などすぐに様子を見に行かず、水位が落ち着くまでは近づかないようにしましょう。 また、記録的な大雨が降ったところもありますが、そういうところは地盤が緩んでいますので土砂災害にも注意してください。