7月から9月にかけて、毎日「水」で体を洗っていました。「ガス代」はどれだけ浮いたでしょうか?また「健康」への影響はありますか?
7月から9月の気温が高い時期には、シャワーだけで済ましていた人も多いでしょう。中には、ガス代を節約するために冷水のシャワーを浴びている人もいます。その際に気になるのが、実際にどのくらいのガス代を節約できているかです。 本記事では、3ヶ月間冷水シャワーにしたときに節約できるガス代を紹介するとともに、冷水シャワーが与える健康への影響を紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
3ヶ月間シャワーを水だけにした場合に節約できるガス代
ここでは、3ヶ月間シャワーを水だけにした場合に節約できるガス代を計算します。一般的なシャワーヘッドの水量は1分間におよそ10~12リットルです。また、他条件に関しては以下の通りに仮設定します。 ・上昇温度:20℃(20℃を40℃にする場合) ・熱効率:80%ほど ・発熱量:10750キロカロリー/平方メートル ・都市ガス基準単位料金:およそ156円 20℃×120リットル÷(0.8×10750キロカロリー/平方メートル)×156円=約43.5円 毎回10分間シャワーを使用する場合にかかるガス代は、約43.5円と分かりました。 43.5円×30日×3ヶ月=3915円 3ヶ月間シャワーを水だけにすると、ガス代を約4000円節約できます。
冷水シャワーの健康への影響
ここでは、冷水シャワーが健康にどのような影響があるかを紹介します。 ■トレーニング後の回復を早める アスリートがトレーニングの後にアイスバッグを使うのと同じように、冷水シャワーも筋肉の回復をサポートしてくれます。冷水を浴びると、体内の血液が生命維持のための活動を担う臓器へと送られます。 体内を巡った血液が心臓に戻り、酸素を豊富に含んだ血液が体内に行き渡ることで筋肉の修復や回復を促進させ、トレーニング後の炎症や痛みを緩和する効果が期待できるでしょう。 ■メンタルヘルスに効果が期待できる 冷水シャワーは、メンタルヘルスへのポジティブな影響が期待できます。ヴァージニア・コモンウェルス大学医学部の研究によると、1日に1~2回、5分ほど少しずつ水温を下げてから冷水シャワーを2~3分浴びると鬱の症状が軽減される可能性があるそうです。 皮膚に密集する冷受容体が刺激されると交感神経が活性化し、脳への電気的刺激が増加するため、気分の改善が期待できると考えられています。さらなる研究が必要ですが、冷水シャワーはメンタルヘルスによい影響を与える可能性があるとされています。 ■脂肪燃焼を助ける 冷水シャワーは脂肪燃焼をサポートする効果があるといわれています。身体が低温にさらされると、肥満に対抗し代謝を高める腸内細菌の構成が変わるという研究結果によるものです。 マウスを対象にした研究では、冷水シャワーは褐色脂肪を活性化し、カロリーの燃焼を手助けするとされています。冷水シャワーを習慣にすると、体の代謝が促進され、脂肪燃焼をサポートできるでしょう。 ■気分がリフレッシュする 冷水が身体に触れると交感神経が刺激され、脳への血流が増加します。脳に血液が巡ることで目が覚めて、爽快感を得られます。また、疲労回復やストレス解消にもつながります。冷水シャワーは、日常生活の中で気分をリフレッシュし、エネルギーを高めるための簡単かつ効果的な方法といえるでしょう。 ■お肌を引き締める 冷水シャワーは、お肌の引き締めにも効果的です。冷水が毛穴を引き締めることで血行が促進され、肌にハリやツヤが生まれます。また、冷水シャワーは冷え性の改善やセルライトの予防にも役立つとされています。冷水シャワーを取り入れることで、肌の引き締め効果を実感できるでしょう。
3ヶ月間シャワーを水だけにすると約3150円節約になる
夏の3ヶ月間だけシャワーを冷水にすると約4000円のガス代を節約できます。冷水シャワーにすれば健康に与えるメリットも多くあるため、健康を考えるなら冷水シャワーを利用するのもよいでしょう。シャワーにかかるガス代を節約したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 出典 東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部