「ワンオペ育児」を7年間続けた私が痛感した弊害 ライフハックを駆使し乗り切ろうにも限界があった
日頃から、「こういうことはやめようね」「こうしようね」ということを、何度も話しているのに、こちらがたまたまとても疲れているときや、急いでいるときに限って、子どもは同じことをする。伏線があるんです。 大人2人で家事・育児をしているなら、「もう!」で済ませられるかもしれない。しかし、ワンオペ育児をしていると、余裕がない分、その怒りへの導火線は短くなりやすい。 たまたま、そこにいたワンオペ育児してない側のパートナーや、外部の人からみると、そんな子育ての伏線が見えてないがゆえに、「そんなに怒らなくても」「怖い」なんてことになります。
会社で働いているみなさんも想像してみてください。毎日朝から晩まで細かく仕事のスケジュールがぎっちり詰まっている。それが同僚によって何度も中断や延期を余儀なくされるけれど、仕事の締め切りは毎日やってくる。 365日、体調が悪い日も、寝不足でも関係なく続きます。このような状態であれば、誰だって心の寛容さを保つのが難しくなりますよね? ■「リベンジ夜更かし」で悪循環 ワンオペ育児が問題なのは、いくら、ワンオペで生活を回せているように見えても、その内実として、当事者の親の心の余裕を減らしてしまうことです。
私も、長男のときはワンオペでもどうにかなった、と思っていましたが、振り返ると1人でやらなければいけないストレスを、身体的にも精神的にもずっと感じている状態でした。 当時は「リベンジ夜更かし」もよくしていました。 「リベンジ夜更かし」とは日中、仕事や育児などで忙しく過ごした人が、本来なら早く寝て体を休めたほうがいいとわかっていても、つい夜更かしをして動画を見たり、漫画を読んだり、自由な時間を過ごそうとすることです。
私は育休明け1年目ぐらいのころ、自分でもなんだかよくわからないストレスを抱え、子どもを寝かしつけたあと、ワインを飲みながらパソコンを開いたり、Amazon Primeを見たりしていました。 当時の心境としては、早く寝たほうがいいのはわかっていても、無駄に時間を過ごした感覚がないとやっていられなかったのです。 その時間のおかげで心の平穏が保たれていたわけですが、問題は睡眠時間を削っていること。リベンジ夜更かしが続くと、疲れが一層募る、という悪循環になっていたと思います。