【危険】観光地で“クマ”の出没相次ぐ…連日学校にも… 専門家「過疎化により人間が撤退しクマの生息地が拡大」
新システム運用開始
2023年クマによるけが人が70人と過去最多になった秋田県では、7月1日から「クマダス」という新システムの運用が開始されました。 県や市町村がそれぞれで管理していた目撃情報を1つに集約。クマやイノシシなどが目撃された「場所」「時間」「当時の状況」「写真」などが地図上に1つにまとめて表示されます。 ――このようなシステムをどう活用していけば良いでしょうか? 大井徹特任教授: 自治体のホームページなどを見れば、マップが見られますが、住民・観光客は自分が行動する場所がクマの出没の危険があるかどうか把握し、出会わない、ひきつけないための行動をすることが大事です。 ただ、自治体によっては本当にクマかどうかの情報の確認で、公開まで2~3日かかる場合があり、観光客がリアルタイムの情報を得られない場合があります。そのために、尋ねた先での最新情報の収集も大事です。また、自治体は情報を公開するだけでなく、情報マップに基づいて、出没の多い場所を特定して、なぜそこに出没が多いのか原因を分析して、原因を除去するという対策を進めることも、必要です。 ――人間の世界は安全で怖くない、おいしい食べ物があると覚えてしまったクマの習慣を変えることはできないのでしょうか? 大井徹特任教授: クマの行動の変化は、40年~50年かけて起きたことです。人間側の対応をきちんと整えて、時間をかけて山の奥にクマを押し戻す、そういった対応が必要になってきます。 (『めざまし8』 2024年7月1日放送より)
めざまし8