ウォール街、トランプ氏勝利に16年と同じ熱狂-株式市場の現実は24年
セクター別に見ると、選挙から週末までで下落したグループは一つもない。16年には、11のセクターのうち5つが11月9日(水)から週末にかけて下落した。
16年と24年では状況が大きく異なるが、一つだけ変わらないことがある。それは株式市場の投資家たちがトランプ大統領就任に熱狂していることだ。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストとEPFRグローバルのデータによると、大統領選でトランプ氏が勝利宣言をした翌日の6日には、なんと200億ドル(約3兆円)もの資金が米国株ファンドに流入し、過去5カ月で最大の1日当たり流入額となった。
これまでのところ、米国債利回りは上昇し、インフレ加速のリスクは依然として深刻な状況にあるものの、ウォール街の専門家たちはトランプ氏の政策が米企業をさらなる成長へと押し上げるという楽観的な見方から、株価は上昇を続けるとみている。
カタリスト・ファンズのミラー氏は「インフレ率と金利が上昇し、株価も上昇するだろう。人々がインフレを容認するつもりなら、株価もそれに伴って上昇するだろう」と述べた。
原題:Wall Street Turns to 2016, While Stock Market Has to Live in ‘24(抜粋)
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Alexandra Semenova, Jess Menton