【びわこボート G3イースタンヤング】渡辺健 穴党歓喜の“ラストサムライ” 水上の伊達者が出陣
ワタナベ・ケン――。どこかで聞いたことのある名前だ。 「よく言われますよ(笑い)。自分のことを覚えてもらいやすいので、いい姓名だと思います」 名前の漢字は違うものの世界的俳優である渡辺謙と読みは一緒。かなりのインパクトがある渡辺健だ。 渡辺謙の出世作となったのが、名将・伊達政宗の一生を描いたNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」。艇界のワタナベ・ケンもレースぶりでは政宗のように粋な“伊達(だて)者”なのだ。 「A級に上がりたいとかはないんですよ。自分はピンロク勝負で強い相手を打ち負かすことを第一としています。最近は2、4コース戦で成績がいいですよ」 穴党を歓喜させるべく奮闘する“ラストサムライ”。相手が強くなればなるほど、燃えるタイプ。武骨に我が道を行く。 高配を求めるのであれば、ワタナベ・ケンを伝家の宝刀としたい。 ◇渡辺 健(わたなべ・けん)1999年(平11)4月4日生まれ、東京都出身の25歳。東京支部所属。122期生として2018年5月に多摩川一般戦でデビュー。19年3月三国一般戦で初1着を挙げた。通算1093走122勝。1メートル70。血液型A。