正智深谷、武南の2連覇を阻止 2年ぶりVに前進
4月6日に開幕した県S1リーグを含め4試合で1失点の堅守については「いやあ、守備が強いわけではなく、相手がチャンスを外してくれているだけですよ」と笑っていたが、昨季優勝したS1リーグで最少の9失点を誇っただけに、粘り強く忠実な守りは新チームにも引き継がれているようだ。 FKを直接ねじ込んだ左利きの鹿倉は、「きのうも同じような位置から蹴って決まったのは1本だけでしたが、うまく入ってくれました。左足には絶対の自信があります」と胸を張った。S1リーグ前の練習試合でアピールし、リーグ戦からレギュラーに抜てきされた。「今のチームは攻撃力もあるし、失点も少なく攻守のバランスがいい。チームはどんどん成長しているので、2年ぶりの優勝を狙いたい」と意気込んだ。 一方、連覇を逃した武南の内野慎一郎監督は、「これが今の実力だと思います。チームが良くなるにはまだ時間が掛かりそうですね」と語る。インターハイ予選までの課題を尋ねると「ゲームの駆け引きや判断力、ドリブルをはじめ、決定力をもっともっと向上させていきたい」と捲土重来を誓った。 (文・写真=河野正)