【富士山】“山梨側との差”に懸念の声も 静岡県の入山規制案を関係者に説明
テレビ静岡
2025年からの導入が検討される富士山の入山規制について静岡県は11月21日、山小屋の関係者や交通事業者などに想定している規制内容を説明しました。 弾丸登山の抑制などが課題となっている富士山をめぐっては、県は2025年から新たに3000円から5000円の入山料の徴収に加え、3つの登山口それぞれに夜間の通行制限を検討しています。 こうした中、県は山小屋の関係者や交通事業者などに、想定する規制の案を説明し、関係者からはさまざまな意見や要望が上がりました。 交通事業者: 山梨側が2000円に対して、静岡側が4000円ではだいぶ差がある。山梨側に登山者が流れて(登山者数の)目標の10万人には届かないのでは 県は21日に出た意見をもとに、今後 山梨県とも協議し規制内容の詳細について検討を進める方針です。
静岡側で検討している入山規制と2024年の山梨側の規制です。 静岡側は入山料を3000円・4000円・5000円の3案で検討しています。 一方、初めて通行料を設けた山梨側は2000円を徴収していました。 また、夜間の規制時間は登頂までの時間によって、富士宮口は午後4時から、御殿場口は午後1時からとなっています。 そして人数制限は静岡側はなし、山梨側は1日4000人を上限としていました。 任意で徴収してきた1000円の保全協力金について、静岡側は廃止する方針です。 この静岡側の規制について会議では「山梨側と静岡側で金額が違うと登山客が低い方に流れてしまう」「登山口では抜け道がありゲートを通らない登山客も出てくる」という意見、それに割り引きした学生料金や割り増しした外国人料金を求める意見もありました。 県は意見を踏まえ、県議会2月定例会で条例の制定を目指しています。
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