工場排水から基準値超の“水銀” 県が注意呼びかけ 群馬・明和町
日テレNEWS NNN
25日、群馬県明和町にある化学薬品工場の排水から基準値を超える水銀が検出されました。その排水が流れ出るのは、工場の目の前の水路です。 27日、群馬県明和町の住民から聞かれたのは、体への影響などを気にする不安の声でした。 住民 「飲み水とかあるので、ちょっと不安ですね」 「自分のうちの前の川を通ってるのかっていうのが。体にどんな影響があるのかもわからないので」 県などによると、25日、町内にある化学薬品工場で排水の水質調査を行ったところ、基準値を超える水銀が検出されたということです。その排水が流れ出るのが、工場の目の前の水路でした。さらにこの水路は、別の川に合流。東へ15キロほど離れた渡良瀬遊水地へと流れているということです。このため工場の排水をすぐに停止しました。 住民 「どの程度なのか、いつ頃からなのか、気になるし。ここら辺でもそういうのがあるっていうのがショック」 ◇ しかし27日、工場を所有する会社「国産化学」の担当者に話を聞くと「工場では水銀は取り扱いがなく、製造も販売もしていない」との回答。 会社によると、ことし9月、敷地内のプレハブ倉庫で火事があったといいます。その際、温度計などの機材の中に水銀が使われたものがあり、そこから漏れ出た可能性も考えられるということです。 まだはっきりした原因はわかっていませんが、県は詳しい結果がわかるまで川に入らないよう呼びかけています。