日本インカレ男子400m障害でU20日本記録を出した東洋大の下田隼人

陸上・日本学生対校選手権第3日（21日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu）男子400メートル障害準決勝が行われ、東洋大の下田隼人（1年）は自己ベストの48秒59をマーク。3組3着だったがタイムで拾われ決勝に進んだ。2組目で早大の渕上翔太（1年）が48秒78をマークし、為末大（広島皆実高）が1996年に樹立した49秒09のU20日本記録を上回ったが、直後に下田が新記録を樹立した。 今年4月初めに足首をひねり、その後も故障の繰り返し。本格的に練習を再開してから1カ月程度だったというが、28年ぶりの偉業を達成し「その中でこのタイムが出てうれしいし励みになる。最初は本当に信じられない気持ちが強かったが、やり切った結果。自分を褒めようと思う」と目を細めた。 愛知・豊川高3年時の2023年に全国高校総体（インターハイ）で優勝。今夏のパリ五輪には同じ愛知県出身で東洋大の小川大輝（3年）が出場しており、「（小川が）高校のときからの憧れで、それがきっかけで（東洋大に）入学した」という。大会最終日の22日、決勝で強敵に挑む。大物ルーキーは「0.01秒でもいいタイムに挑めたら」と意欲を見せた。 全体トップは3組目で走った法大の井之上駿太（4年）で、日本歴代7位、日本学生歴代5位となる48秒46をマーク。来年の世界選手権（東京）の参加標準記録（48秒50）も突破している。