【このSLRマクラーレンなんぼ?】希少な「メルセデスSLRマクラーレンFABデザイン デザイア ロードスター」がオークションに!想定落札価格は?
メルセデスSLRマクラーレンFABデザイン デザイア ロードスター:このモンスターはかつてメルセデスSLRだった。並みのメルセデスSLRマクラーレンでは物足りないなら、FABデザイン デザイアがぴったりかもしれない。それだけの価値があるモンスターだ!
「メルセデスSLRマクラーレン」、「フェラーリ エンツォ」、「ポルシェ カレラGT」。これらは2000年代初頭のスーパーカー3台組だった。そして、「カレラGT」と「エンツォ」の価格は今や天文学的な高値に達しているが、「SLR」は3車種の中では異色の存在である。ノーマルクーペやロードスターの価格は、以前の新車価格45万2,200ユーロ(約7,600万円)を下回っている。 ただし、公平を期すために、この時点で言及すべきことは、「SLR(2,157台)」の生産台数は、「カレラGT」や「エンツォ」よりもはるかに多いということだ。さらに、「722エディション」、「722 S」、特に限定75台の「SLR スターリング モス」といった特別モデルは、今や本物のコレクターズアイテムとなっている。
「SLR」はメルセデス・ベンツとマクラーレンとの共同開発で、2003年に誕生したスーパースポーツカーだが、これでさえも過激さに欠けると感じる顧客もいたようだ。当時、チューナーが「SLR」を改造することはほとんどなく、50万ユーロ(約8,400万円)近くする「SLR」を購入できる顧客には選択肢がほとんどなかった。しかし、ローランド リサニック氏だけはそのような懸念を抱いていなかった。 1997年、彼はチューニング会社「FABデザイン」を設立した。同社は2000年代に大胆なワイドボディ化や華麗なガルウィングのモンスターカーで注目を集めた。メルセデスをベースにした完成車は、控えめとは無縁である。そのため、大半の車はアラブ諸国で販売された。
これは、2024年12月に、ドバイのオークションハウス、「RMサザビーズ」によってオークションにかけられる「メルセデス SLRロードスターFABデザイン デザイア(Mercedes SLR McLaren FAB Design Desire Roadster)」にも当てはまる。これは「00/15番」で、2007年に最初の納車が行われた年に、スイスで「デザイア」に改造された元FABデザインのショーカーだ。