石破茂首相にも裏金疑惑が…“赤旗砲”が炸裂し非公認「下村、西村、高木、萩生田」旧安倍派の怒り頂点
石破茂新首相に“ブレブレ批判”が相次いでいる――。 9月27日の自民党総裁選で高市早苗氏を決選投票で破り、総理大臣のイスに座ることになったが、運営に苦慮しているようだ。 【画像】面影が……石破茂・新首相の少年時代がすごい 「もともと『党内野党』と呼ばれていた人。いざ首相となると、周りに味方がおらず、党内をまとめきれていない。案の定、後見人の菅義偉元首相や、森山裕幹事長のいいように使われている印象を受ける」 そう話すのは全国紙政治担当記者。解散総選挙の時期についても、前言撤回し10月9日解散、27日投開票で調整を進めている。だが、これも 「森山幹事長や菅氏の意向に沿ったもの」(同・全国紙記者) マイナ保険証についても、石破氏は従来の保険証との一時併用を匂わせていたが、平将明デジタル相は12月に現行の保険証発行を終了する方針について 「変わりはない」 と明言した。 「裏金議員の処分についても、一部メディアが公認と重複立候補を認めると報じました。これに多くの国民は落胆したのではないでしょうか。その後、石破首相の大本営発表で『一定数の非公認が出る』と“修正”されましたが、ブレブレな印象を持たれてしまいました」(ワイドショー関係者) 石破首相の説明によれば、小選挙区の公認については①党則で定めている8段階の処分のうち、非公認よりも多い処分を受けた者は非公認にする②非公認よりも軽い処分であっても、現時点で引き続き処分が継続している者は、政倫審で説明責任を果たしている者を除き、非公認とする③処分を受けたその他の議員についても、説明責任が十分に果たされず、地元での理解が十分に進んでいないと判断される者も非公認とする……としている。 これで旧安倍派幹部で党員資格停止処分だった下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏は非公認に。国会の政倫審に出席しなかった萩生田光一氏も非公認が決まった。 「さすがに非公認候補の選挙区に“刺客”を立てるようなことはしないそうですが、旧安倍派は『完全に潰しにきている』と恨み節。自民党は内紛といってもいい状態で、選挙の結果次第では、“石破降ろし”が本格的に始まるでしょう」(政界関係者) 石破首相はさらに派閥の政治資金パーティーをめぐる不記載があった議員について、比例名簿への記載はしないと宣言した。これが思わぬブーメランとなりそうだ。 10月6日付の日本共産党の機関誌『しんぶん赤旗』は、「石破派も『裏金』」と題した記事を公開。同首相が、かつて率いた自民党『水月会』(石破派)が、政治資金パーティーの収支を6年間で計140万円分を不記載にしていたと報じたのだ。 ◆自身の裏金疑惑を棚に上げての選挙戦 共産党の田村智子委員長は国会内の会見で 「私ども日本共産党は『しんぶん赤旗』で、すでに石破派の裏金を報道しています。石破派に裏金があったと。もうわかっていることですね。わかっていながら(所信表明で)一言もいわない。何が説明責任か!」 と糾弾。続けて 「これらの問題は国会で堂々と論戦をやり抜いていきますが、代表質問だけでは足りません。裏金事件の責任はどうするのか。一問一答の予算委員会で審議が必要だ」 と訴えた。 石破首相は自身と幹事長ら党四役について 「比例との重複立候補はしない」 と話し退路を断ったが、“裏金疑惑”が事実ならば、勇ましい発言も見え方が変わってくるだろう。 「政党色が強いため敬遠する人もいる『しんぶん赤旗』ですが、マスコミ業界では長年『侮れない』と評価されています。文春砲も元をたどると、“赤旗砲”が起点ということがあります。次の選挙で野党共闘から外される可能性のある共産党は『首相の裏金追及』を前面に押し出していくそうです」(前出・全国紙記者) 石破首相が選挙区で負けることはありえないが、自身の“裏金疑惑”を棚に上げての選挙戦はさまざまな“思惑”が絡みつき、禍根を残しそうだ。 イチかバチかの賭けに出た石破首相を国民はどうジャッジするのか――。
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