「おまえ、すげえやつだな!」プロ初本塁打が決勝点の巨人・中山礼都を中京大中京高で同期の中日・高橋宏斗が絶叫生祝福【CSファイナル】
◇20日 「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第5戦 巨人1―0DeNA(東京ドーム) ◆巨人・中山礼都を笑顔で祝福した中日・高橋宏斗【写真】 逆襲の巨人がクライマックスシリーズ(CS)敗退の崖っぷちから会心の2連勝。勝利を呼んだのは「7番・二塁」でスタメン出場した中山礼都内野手だ。5回に放った先制のソロ本塁打が値千金の決勝点となった。 「先制点が勝ちにつながり、すごくうれしい」。DeNAの2番手・山崎が内角高めに投じた直球を右翼席へ豪快にたたき込んだ会心の一撃はプロ4年目で初の本塁打だった。「ずっと1年目から見ているけど、あんな当たり初めて見た」と阿部慎之助監督が目を細めれば、中山も「初めて打ったのをここで出せて良かった」と喜んだ。 この日は日本テレビ系生中継の副音声のゲスト解説で、母校・中京大中京高(愛知)のチームメートだった中日・高橋宏が放送ブースからこの試合を見ていた。「試合前に『頑張れよ』という連絡があったので、やってやろうという気持ちが強かった」。燃えていた。 コロナ禍での高校生活で苦しみも一緒に味わった同期の絆は深い。日本を代表する投手になった高橋宏の活躍に、中山は「宏斗はすごい。刺激になります」とよく話している。その思いは右腕も同じ。放送で「毎年一緒に旅行に行ったり、メチャクチャ仲良しです」と語り、少し前は京都の清水寺などに一緒に行った話を明かしていた。そして、中山が大歓声を浴びる姿に「何かウルっときます」と漏らした。 その話を振られた中山は「あいつ、言ってるだけだと思いますけど」と照れながらも「宏斗の前でヒーローになれて良かった」とうれしそう。取材対応を終えると、高橋宏の待つ控室へ向かい、「おまえ、すげえやつだな!」。右腕に絶叫の祝福をされていた。
中日スポーツ