45歳、ついに目標「2000万円」が貯まりました! 同世代の中でもかなりの貯蓄額だと思いますが、平均と比べて実際どうですか? だいぶ上位ですよね?
2019年に金融庁が公表した試算を発端に話題となった「老後2000万円問題」ですが、この「2000万円」という数値を意識し、貯蓄に取り組む人も多いのではないでしょうか。現状、実際に2000万円を貯められている人はどのくらいいるのでしょうか。 今回は、ついに目標の2000万円を貯めることができた45歳会社員の人を例に、金融広報中央委員会の「令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査」に基づき同世代の中でどれだけ上位なのかを見ていきます。 なお、本記事では、独身世帯と2人以上世帯に分けて40代の貯蓄額を紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
0代の平均貯蓄額
単身世帯と2人以上世帯に分け、貯蓄額を確認していきます。図表1では貯蓄額の平均値と中央値を示していますが、平均値は異常値の影響を大きく受けやすいため、中央値を主に参考にしてください。 図表1
金融広報中央委員会 令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表1の中央値を参考にすると、単身世帯よりも2人以上世帯の方が173万円ほど多く貯蓄ができているようです。貯蓄額が2000万円の45歳の人は、単身世帯であれ、2人以上世帯であれ、非常に多くの金額を貯蓄できていることが分かります。 ここからは、単身世帯と2人以上世帯それぞれの金融資産保有額分布を見ていきましょう。 ■40代単身世帯の金融資産保有額分布 40代単身世帯の金融資産保有額分布は図表2の通りです。 図表2
金融広報中央委員会 令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表2を確認すると、全体の約51.5%の人が貯蓄額100万円未満となっています。40代で貯蓄額が2000万円以上の人は上位8.6%であり、およそ12人に1人しかいないことが分かります。 ■40代2人以上世帯の金融資産保有額分布 40代2人以上世帯の金融資産保有額分布は図表3の通りです。 図表3