韓国SKグループ会長がTSMCトップに呼びかけ…「AI時代の礎、ともに築こう」
【06月08日 KOREA WAVE】韓国の財閥大手SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長は6日、台湾で半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)ら現地IT業界の主要関係者と会い、AIや半導体分野の協力などについて話し合った。傘下の半導体大手SKハイニックスのクァク・ノジョン(郭魯正)最高経営責任者(CEO)も同席した。 チェ会長は「人類の役に立つAI時代の礎石を共に築いていこう」とのメッセージを伝え、AI半導体として需要が急拡大する「広帯域メモリー(HBM)」分野でSKハイニックスとTSMCの協力を強化することで合意した。 SKハイニックスは、HBM4(第6世代HBM)の開発とアドバンスドパッケージング技術を強化するため、4月にTSMCと技術協力に関する覚書(MOU)を締結した。 チェ会長のAIや半導体分野におけるグローバル協力のための「歩み」は、昨年末から続いている。AIや半導体分野で顧客の広範囲な要求を満たすためにグローバル協力態勢構築の重要性が高まっているためだ。 チェ会長は昨年12月、最先端半導体の量産に必要となる極端紫外線(EUV)露光装置などを製造するオランダのASML本社を訪れ、SKハイニックスとのEUV向け水素ガスリサイクル技術や次世代EUV開発に向けての協力を引き出した。今年4月には、米サンノゼのNVIDIA本社でジェンスン・ファンCEOに会い、両社のパートナーシップの強化策について話し合った。 SKグループ関係者は「チェ会長の最近の動きは、韓国AI半導体産業とSKの事業の競争力強化のためにグローバル協力ネットワークを構築することが重要だ、という判断に従ったものだ」と話している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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