EURO決勝は“ケインの呪い”が終わる日に 「無冠の得点王」ケインはついにトロフィーを掲げるのか
バイエルン移籍でもタイトルは取れなかった
EURO2024決勝で、スペイン代表と相まみえるイングランド代表。キャプテンのFWハリー・ケインは、記者会見で優勝トロフィーを勝ち取ることについて語った。英『Daily Mail』がコメントを伝えている。 [動画]ワトキンスが英雄的決勝弾! ATでオランダ下した準決勝 「明日の夜、私は史上最大の勝利の1つを勝ち取り、母国の歴史に名を残すチャンスを得ました。私はイングランド人であることを誇りに思っています。だから明日の夜を特別なものとし、勝利を収めるためなら、間違いなくこれまでのキャリアのすべてを犠牲にしても構わないと思っています」 「今からその時まで、大変な努力が必要です。明日の夜を特別なものにするために、準備はできています」 同紙は、この日曜日は彼の長い待ち時間が終わる日になるかもしれないと綴った。ケインはクラブでも代表でも、主要大会のトロフィーを獲得したことがない。3年前のEURO2020決勝はその最大のチャンスと思われたが、イタリア代表にPK戦の末に敗れ涙をのんだ。また、23-24シーズンには長年在籍したトッテナムからドイツ王者であったバイエルン・ミュンヘンへと移籍。これでようやくケインにもタイトルがと思われたものの、レヴァークーゼンとシュツットガルトの予想外の躍進により、またもタイトル獲得は叶わなかった。 個人ではプレミアリーグでも、ブンデスリーガでも得点王となるなど、その実力を示し続けてきたケイン。しかしクラブや代表ではなぜかチームタイトルと縁がなく、ケインが在籍するチームはタイトルが取れないということになってしまっており、しばしば「ケインの呪い」などと揶揄されていた。 「私がチームトロフィーを獲得していないのは周知の事実です。年を経るごとに、それを変えようという決意と意欲が高まっています」 18-19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝、EURO2020決勝と、悔しい思いを何度も味わってきた「無冠の得点王」ケイン。この決勝戦を制し、ついにその手でトロフィーを掲げることになるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部