「うちの子、全然本読まない…」東大卒が語る子どもを“読書好き”にさせるコツ
子どもが本に興味を示さないとき…親ができることは?
読書は読解力や知識が身に付くだけでなく、集中力や思考力、感性が磨かれることで人生を豊かにしてくれます。 【マンガで読む】読書嫌いの子が、ハマれる本に出逢うまで…家族が仕掛けた様々な工夫とは? そんな読書の習慣を自分の子どもにも身につけてもらいたいけれど、最近は動画サイトやゲームなど本よりもラクに楽しめてしまうコンテンツが溢れていて、なかなか読書が習慣づかない…なんていうお悩みに直面していませんか? そこでオススメしたいのが、東京大学在学中に株式会社Yondemyを設立し、子どもが声掛けなしで読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」をリリース。“読書を習う”という新しい文化を発信している笹沼颯太さんの著書『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』です。 今回は、その書籍の中から、本に興味がない子どもが、自分から本を読むようになるきっかけ作りについてご紹介します。 読書好きになってほしいけど、なかなか子どもが本に興味を示さない時、親はいったいどうしたらいいのでしょうか? そんな時は、親の意外な行動が読書へのきっかけになるのだそうです。
「褒めてもらえる」がきっかけでもいい
本に興味を示さなかった子どもが、自ら本を読むようになる。 そのためのきっかけは、どうすればつくれるのでしょうか。 行動を起こすための動機づけには、2種類のものがあるといわれています。それが「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」です。 外発的動機づけとは、外部からの働きかけによって動機をつくること。 たとえば、ご褒美を示すことで子どものやる気を引き出すほか、叱ったり罰を与えたりすることで行動を促すのが、外発的動機づけにあたります。 さらには、褒めることもまた外発的動機づけの一種です。 「褒めて育てる」という教育法にはもちろんメリットもありますが、大きなデメリットも存在します。 それは、子どもが「褒められる」というご褒美を目当てに行動するようになり、褒められなければモチベーションが上がらなくなってしまうことです。 子どもは、たとえ直接的な褒め言葉がなくても、大人の表情や態度から「褒められている」という空気を感じとることがあります。すると、その空気を外発的動機として行動するようになることもあります。 褒めることも、そして、ご褒美や罰を与えたり、叱ったりすることも、状況によっては決して悪いことではありません。 ただし、そうした外発的動機づけによって本を読んでいるのなら、動機がなくなればすぐにやめてしまうのは確かです。ご褒美や罰がなければ、読む理由がなくなってしまうのです。 そんな外発的動機づけに対して内発的動機づけは、誰かの言動に影響を受けることがありません。自身の内面から湧き上がる興味や関心、意欲などが源泉となっているからです。 自分の意思で本を読み続けられるようになるためには「読書って楽しい!」と感じる経験が欠かせません。 楽しいから、読みたくなる。 読んでいると、得意になる。 得意だから、読むのがもっと楽しくなる。 そうやって次々に「楽しい!」が連鎖して、次の本を手に取る動機になるのです。