【現役開成生が語る中学受験】勉強にも成績にも一切執着せず、受験の重圧から守ってくれた父の話
ねえ世話できないならそう言ってよ ちゃんとぎん太が見てたんじゃん そうじゃなくてぎん太は勉強してたでしょ
三十分くらい変わらないだろ 1日3時間しか勉強できないのっ
習い事がある日はもっとできないのに その内の三十分の割合考えてよ 限りある時間の大切さを知った日…
そんなに勉強しなきゃダメなの? ダメじゃないけど6年生なんてみんなもっと長時間やってる 塾に行ってたらさらに宿題やテストもあるんだし 僕って全然勉強してないんだな…と危機感を持った日…
母が僕に直接「もっと勉強時間増やして」とか「時間が少ないから集中してやって」と言うより 父に言ってたのでスッと心に届いた気がする
それにやれと言われるとやりたくなくなる心理的効果ってあるけど
息抜きさせてくれたり 応援してくれて、見守ってくれる安心感があった
というわけで 勉強好きでもなく成績に執着もしない父のサポート(じゃま)により 逆に勉強が好きだと自覚したり頑張れたのでした
僕は「今勉強できる環境なのは運が良いだけで、明日にもそれは崩れるかもしれない」という危機感を持っている子供でした。 「昔は勉強したくてもできない子供が大勢いた」「外国には学校に通いたくても通えない子供がいる」「現代の日本でも同じように、勉強できる環境じゃないとか、勉強したいと思えない家庭環境の子供がいる」ということをテレビや本から知っていたし、母や伯母の体験などから身近に感じていました。 勉強ができる事がいかに贅沢で恵まれているのかを知っていたことも、勉強が好きになった要因じゃないかと思っています。 父は勉強している僕の近くでTVをつけたりゲームをしたり話しかけてきたり、赤ちゃんの世話を押し付けてきたりするので、正直ちょっと邪魔だなと感じることもありました。母からは、「私が病気になったり、もしもの事があっていなくなることがあったら、ぎん太が家事全般やらなきゃいけなくなるだろう。テレビだってつけっぱなしにされて、勉強できる環境じゃなくなるだろうね」と言われて「それは嫌だなあ」と思ったのを覚えています。 たまたまかもしれませんが、二人から違うアプローチで「やれと言われるとやりたくなくなる」「禁止されるとやりたくなる」という人間の心理を刺激されたような気がしています。 それから凄く大事なことだと思っているんですけど、母は「脳のパフォーマンスが悪くなる」という言葉をよく使っていました。特に睡眠不足やストレスを感じることは試験や勉強に対して悪影響しかないと、特に気をつけていたと言います。 小学生にとって父親は「大人で男」というだけで結構怖い相手だと思います。だから会うたびにのんびりとしていて僕を無条件に応援している、叱ったり圧迫してくる恐れがない父の存在は僕にストレスを与えることがなくて幸運でした。 父には成績を聞かれた事もなかったので変な雑念もなく、勉強に集中できて、家は本当に安らげる安全な場所でした。 最近になってしみじみと「僕の父って本当に良い人だなあ」と感じたので母に「パパに出逢えて結婚できてラッキーだったね」と言ったら「私には勿体ないってこと?パパの方がママを追っかけ回してんですけど」と怒られました。 【PROFILE】ぎん太 開成高校に通っています。母が考えた勉強法や家族のこと、学校生活をゆる~く綴っていきます。 ブログも書いてますのでフォローしてくださると嬉しいです! *自分や家族、友達の外見や特徴はガッツリ変えて描いてます!(僕を探さないで…) 母の教育法やおうちでの勉強法はリアルですので、参考にしていただけたら嬉しいです!