3人斬りのあっぱれデビューをした巨人・京本真に、レジェンドOBが送った厳しくも愛情あるアドバイス
◆JERA セ・リーグ 巨人0―4ヤクルト(1日・東京ドーム) 京本3人斬り! あっぱれデビュー! スポーツ報知にはそんな見出しが躍るのだろうが、俺がこの若者を評価するのはまだ先だな。 【動画】京本真、綱トレーニングで汗 まず、試合から。村上を左飛に打ち取った球は逆球。捕手が内角に構えていたけど、真ん中高めに行った。村上の打ち損じだ。サンタナを見逃し三振に取った球は、150キロのストレート。ボール1つ半外れていたな。山田の痛烈なゴロも門脇の美技に助けられた。 育成出身。初登板。その割には落ち着いていたな。ボールはしっかりし始めている。1軍で投げている先輩と比較しても遜色はない。しかし、俺は手放しでほめることができないんだな。その理由を説明しよう。 この投手、何か特長があるか? ドラフト1位の西舘と比較して申し訳ないが、スケールの大きさ、球の力、キレ、制球力。差があるぞ。戸郷とも比較しようか。戸郷のようなウィニングショットを持っているか? 「ホリさん、比較の対象がおかしいよ」って言うか? でも、冷静になって赤星を見てみろ。この投手もウィニングショットがないから球数が多くなって、結果的に甘い球を投げてしまう。 20歳だって? この先、まだ伸びしろがあるだろう。「京本と言えばこの球」と自信を持って言えるウィニングショットを身に付けることだ。評価を下すのはそれからでも遅くはない。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
報知新聞社