逮捕されたベン・マクレモア/写真は2022年4月のもの [写真] = Getty Images

　4月10日（現地時間9日、日付は以下同）、元NBA選手のベン・マクレモアが、強姦を含む複数の性的暴行容疑で逮捕された。『ESPN』や『The Athletic』など複数のメディアが報じている。 　報道によれば、マクレモアは第1級強姦罪を含む4つの罪に問われており、その内の2つは最高刑が懲役20年の重罪だという。今回の逮捕は、マクレモアがポートランド・トレイルブレイザーズでプレーしていた2021年にオレゴン州で発生した性的暴行事件に端を発している。警察が事件の捜査を開始し、マクレモアが容疑者として特定された。 　現在スペインのリオ・ブレオガンに所属しているマクルモアは7日にスペインでの試合を終えたのちにアメリカに渡航したが、10日にポートランド国際空港で逮捕された。逮捕状を出したオレゴン州レイクオスウィーゴ警察によると、マクレモアがアメリカを離れたことで捜査が遅れたものの、暴行を受けた女性の証言を含む証拠を聴取し、今回の逮捕に至ったという。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が公開したマクレモアの声明（以下一部を抜粋）によれば、マクレモアは今回の容疑を真っ向から否定している。 「私は性的虐待をしていません。私は、女性が私に興味がなく乗り気でないと理解しておきながら性的関係を追求したことは一度もありません。今回の容疑は、私がポートランドでプレーしていた2021年10月にさかのぼります。私の真実を明らかにするためには時間を要することになります。（中略）真実はかならず明るみに出ます。私は、我々が勝利し、汚名が晴れるものと確信しています」 　カンザス大のエースだったマクルモアは、2013年のNBAドラフトに7位指名でサクラメント・キングスへ入団。ケイテイビアス・コールドウェル・ポープ（デンバー・ナゲッツ/ドラフト8位）やCJ・マッカラム（ニューオーリンズ・ペリカンズ/同10位）とドラフト同期にあたる。4シーズンにわたってキングスに在籍すると、その後はメンフィス・グリズリーズやヒューストン・ロケッツなど5チームを渡り歩き、2021－22シーズンにブレイザーズの一員としてプレーしたのを最後にNBAのコートには立っていない。中国やギリシャなど海外にプレーの場を移し、昨年からスペインのリオ・ブレオガンでプレーしている。